作品情報・コメント/

最近、よく聴くようになったジャズシンガーをご紹介!

アン・バートンと並んでオランダを代表する女性ジャズ歌手、リタ・ライスです。

アルバム購入当時、大学のジャズフルバンドに参加していましたが、毎日のようにカウント・ベイシーばかりでちょっと飽き飽きしていた頃、このアルバムを見つけました。

毛色の違ったフルバンド、オリヴァー・ネルソンを聴きたかったのが本音です。

昔はレコード視聴があったんで、「このノリだ!」って、即購入しました。廉価版っていうのもあったんですがね。(笑)

さて、話を戻しましょう。

彼女の代表作といえば、夫のピアニストのピム・ヤコブスとのコラボレーション「Relax With Rita & Pim – Mora」やったかな? そして、他にはこの一枚が挙げられるんです

なにしろ、リー・コニッツ、アート・ファーマー、ベニー・ベイリー、サヒブ・シハブという名手に、前述のヤコブスも参加したオリヴァー・ネルソン・オーケストラがバックで演奏してるんですから、そりゃもう!とにかくメンバーが豪華なのです。

彼女もそれに気分を良くしたか、リタの歌唱はリラックスして、豪快なところを披露しています。

もともと声量や歌のスケールで勝負する人では無かっただけに、今回のような小技を効かせたスインギーな歌唱に秀でたシンガーなんですね。小粋なんですよ!


ですから、
バックのオーケストラに乗ってしまった感あり!

彼女の作品の多くは知りませんが、なんかドラマティックで起伏にみちた歌いっぷりだと感じるのは私だけでしょうか。

きっと、大きなナイト・クラブで歌うようなノリが感じられるし、女性歌手が名門楽団の添えものだったスイング黄金時代の例を持ちだすまでもなく、オーケストラの一員として全体の演奏に溶けこんでいる雰囲気が伝わってきます。

レパートリーもスタンダードを中心に耳慣れたナンバーが揃っており、まさにオランダの歌姫 「 リタ・ライス 」 の名盤だと感じます。


私のお好みは、バート・バカラック 作のジャズ・ワルツ 「WIVES AND LOVERS 」、スウィンギーな 「IF I WERE A BELL」
など、キュートなヴォーカルが オリヴァー・ネルソン のアレンジで躍動する!

泣けるな!

作品データ

《トラックス》
1. サテン・ドール (Satin Doll)
2. ザ・ヴェリー・ソート・オブ・ユー (Very Thought of You)
3. ワイヴズ・アンド・ラヴァーズ
4. イル・ウィンド (Ill Wind)
5. イット・クッド・ハップン・トゥ・ユー (It Could Happen To You)
6. ザ・セカンド・タイム・アラウンド (The Second Time Around)
7. クワイエット・ナイツ (Corcovado)
8. コール・ミー・イレスポンシブル (Call Me Irresponsible)
9. ユー・ドント・ノウ・ホワット・ラヴ・イズ (You Don’t Know What Love Is)
10. イフ・アイ・ワー・ア・ベル (If I Were A Bell)

《パーソネル》
Rita Reys (vo)
Oliver Nelson (arr,cond),
Art Farmer (flh),Benny Bailey,Cees Small (tp)
Ake Persson,Eric van Lier (tb)
Lee Konitz,Piet Noordijk (as),Herman Schoonderwait,Klaus Doldinger (ts),Sahib Shihab (bs,fl)
Pim Jacobs (p)
Ruud Jacobs (b)
Wim Overgaauw (g)
Stu Martin (ds)
Wim van de Beek (calabazo)

[Philips] 16,17,18,and 24.Oct.1965. Hilversum. The Netherlands.

爺さん頑張ってます!
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