原題:
The Human Stain 製作国:アメリカ 製作年:2003年 上映時間:108分
ジャンル:人間ドラマ 私のおすすめ度:★★★★☆/4.0点

人はどこまで、裸になれるのだろう!

作品情報・コメント

ピュリッツアー賞作家フィリップ・ロスのベストセラー『ヒューマン・ステイン』を映画化。

アメリカにおける人種問題の複雑さをテーマに、偶然の出会いから互いが抱えた辛い過去を解き放っていく男女を描いたヒューマン・ドラマ。

出演は「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンス、「めぐりあう時間たち」のニコール・キッドマン。監督は「クレイマー、クレイマー」のロバート・ベントン。

最初、このタイトルの意味合いがよく理解できませんでした。「白いカラス」ってなんだろうって!

ストーリーが進むにつれてその真相がわかったときは衝撃を受け「白い肌の黒人っているんだ!」って!

そういえば主人公が若かりし頃、彼女にレコードを購入するシーンに出てくる彼の妹はどうみても黒人。

そのあたりから、じわーって伝わるもがありました。そして、母親が言うひと言、「もし子供が生まれて、黒い子だったらどうするの?」

徐々に追いつめられていく主人公は、やっぱり我慢が出来ず、打ち明けるシーンはちょっと涙ものでした。

普段の人種問題とは違った雰囲気が流れるなか、各キャストは良い演技をしていたようです。

なかでも、いつもはゴージャスなニコール・キッドマンが汚れ役とはね。

そして、若きコールマンの演技も良かった!母親を裏切り、そして家族に裏切られるシーンをとても切なく演技していました。

動画とあらすじ

《ザックリあらすじ》
コールマン・シルクはユダヤ人で、初めての古典文学教授としてのキャリアを積んでいました。しかし、ある講義で発言した一言が黒人差別として非難され、最終的には職を辞さざるを得なくなりました。

怒りと共感を共有するため、コールマンは作家のネイサン・ザッカーマンに、この出来事を本にするアイデアを提案します。ネイサンは最初は断りますが、徐々に2人の間に特別な友情が芽生えていきました。

しばらくして、コールマンは若い恋人フォーニアと出会います。フォーニアは幼少時代の虐待の影響で誰にも心の傷を明かせないでいました。しかし、コールマン自身も秘密を抱えており、それは誰にも知られてはならないものでした。

やがて、コールマンは妻にさえ秘密にしてきた事実を告白しようと決断します。この瞬間、人は他人に対してどこまで自分を裸にできるのかという問いが浮かび上がります。

作品データ

《スタッフ》
監督:ロバート・ベントン
製作:ゲイリー・ルチェッシ
製作総指揮:ロナルド・M・ボズマン
原作:フィリップ・ロス
『ヒューマン・ステイン』(集英社刊)
脚本:ニコラス・メイヤー
撮影:ジャン=イヴ・エスコフィエ
音楽:レイチェル・ポートマン

《キャスト》
出演:
アンソニー・ホプキンス/コールマン・シルク教授
ニコール・キッドマン/フォーニア・ファーリー
エド・ハリス/レスター・ファーリー
ゲイリー・シニーズ/ネイサン・ザッカーマン
ウェントワース・ミラー/コールマン・シルク青年
ジャシンダ・バレット/スティーナ・ポールソン
アンナ・ディーヴァー・スミス/ミセス・シルク

公開情報:劇場公開(ギャガ=ヒューマックス)
初公開年月:2004/06/19

長々とお付き合いありがとうございます。

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