(邦題)フェイゴ/ドナルド・バード
デトロイト出身のトランペッター、ドナルド・バードは、ジョージ・ウォーリントン・クインテットやジャズ・メッセンジャーズといった名門グループで経験を積んだのち、自身のバンドを結成。
その精力的な活動は58年のヨーロッパ・ツアーを含み、彼の国際的な評価を高める重要な一歩となりました。
同年、ブルーノート・レーベルへのリーダー作をスタートさせますが、翌年にリリースされた本作こそ、バードをファンキー・ジャズの旗手として不動の地位に押し上げた記念碑的な作品と言えるでしょう。
また、本作ではピアニストのデューク・ピアソンもその才能を鮮やかに開花させ、彼のキャリアを大きく後押しするきっかけとなりました。
穏やかな「Funky Mama」、「Low Life」、「Lament」では落ち着いた彼のトランペットをはじめ、サポート陣の終始静かなプレイは聴きどころと感じます。
個人的に一番好きな曲は「Lament」。
ドラム、ピアノに続きペットが哀愁のある優しいフレーズを奏でる。そして、アルトソロ、ピアノソロもあくまでもスローテンポで穏やかなプレイを聴かせてくれる。
代表作だけありアップテンポの曲もスローテンポの曲もそれぞれに味わい深いものがある。ほんと、洗練されたアレンジとソウルフルな演奏が織り成す世界は、僕にとってまさに至福のひとときです。(要バーボン)
Track&Personal
《Personal》
Jackie McLean (as)
Duke Pearson (p) Doug
Lex Humphries(ds)
【Oct. 4, 1959, NJ】
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