原題:Le otto montagne 製作年:2022年 製作国:イタリア・ベルギー・フランス合作 
上映時間:147分/G 私のおすすめ度:★★★★☆(4.0)

作品情報・コメント

イタリアの作家パオロ・コニェッティの世界的ベストセラー小説を映画化し、2022年・第75回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した大人の青春映画

北イタリア、モンテ・ローザ山麓の小さな村、アルピアーレ。都会から訪れたピエトロは牧場で働くブルーノと親しくなり、自然の中で冒険を楽しむ。

しかし、思春期の葛藤から家族と距離を置いたピエトロだったが、父の死をきっかけに村に戻り、再びブルーノとの友情を取り戻す。

ありがちなストーリーですが、物語は普遍的なテーマを描き出しているような気がします。きっと誰もが、自分の人生と重ね合わせることができるでしょう。

実際、私も作品を観ながら昔のことを思い出していました。あのときはこうだった、ああだったなんてね!

物語の終わりには、自分の過去や未来について考えさせられることでしょう。この作品は、語り継がれるであろう名作としての要素を秘めていますね。

イタリアの山岳地帯は美しく心が洗われた気がしてならない。大人の青春映画って響きが良いです。
出来れば、山好きの熟年男性に見ていただければ良いと思います!

是非是非、ご覧になってください!絶対のお薦めです!

動画とあらすじ

《あらすじ》
北イタリア、モンテ・ローザ山麓の小さな村、アルピアーレ。こぢんまりとした家々が並び、豊かな緑が山々を包み込むその風景は、まるで絵画のような美しさを放っていた。

都会の喧騒から逃れ、息をつくために訪れた家族とともに、ピエトロはこの村で新たなる冒険を求めていた。

そんな中、ピエトロは山を愛する両親と共に、牧場で働くブルーノという少年と出会う。ブルーノはピエトロと同じ年頃で、粗野ながらも心優しい性格の持ち主だった。

二人はすぐに打ち解け、大自然の中での冒険や遊びに夢中になっていった。清流での釣りや、山頂での夕焼けを眺めながらの対話、そんな日々はピエトロにとってかけがえのない思い出となった。

しかし、やがてピエトロは思春期へと突入し、父親との間に溝が生じ始める。

父親の厳格さや期待に圧倒され、ピエトロは自分の居場所を求めて村を離れることを決意する。家族や友人たちとの絆も薄れ、彼の心には寂しさと不安が広がっていった。

時が経ち、父の突然の死を知らせる電報を受け取ったピエトロは、久しぶりに故郷の村を訪れることになる。悲しみに暮れる中、彼はかつての友人であるブルーノと再会する。

二人の間には時間の経過を感じさせないほどの絆があり、再び共に過ごす時間は彼に新たな希望を与えるのだったが………..。

作品データ

《スタッフ》
監督:フェリックス・バン・ヒュルーニンゲン、シャルロッテ・ファンデルメールシュ
原作:パオロ・コニェッティ
脚本:フェリックス・バン・ヒュルーニンゲン、 シャルロッテ・ファンデルメールシュ
撮影:ルーベン・インペンス
美術:マッシミリアーノ・ノチェンテ
音楽:ダニエル・ノーグレン

《キャスト》
出演:
ルカ・マリネッリ/ピエトロ
アレッサンドロ・ボルギ/ブルーノ
フィリッポ・ティーミ/ジョヴァンニ
エレナ・リエッティ/フランチェスカ
クリスティアーノ・サッセッラ/子供の頃のブルーノ
ルーポ・バルビエロ/子供の頃のピエトロ
アンドレア・パルマ/10代のピエトロ
フランチェスコ・パロンベッリ/10代のブルーノ

配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2023年5月5日

ちなみに、原題の「Le otto montagne」は「8つの山々」もしくは「8つの山脈」を意味し、ネパールを旅してきたピエトロがイタリアに帰って来た時にブルーノに話して聞かせる仏教の世界観に関する話の中に出てくるものです。

古代インドの世界観では、世界の中心にそびえる聖なる山を「8つの山」といい、仏教、バラモン教、ジャイナ教、ヒンドゥー教にも共有されている概念です

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