作品解説・コメント

《コメント》
マイルスのマイルスのハーマンミュート・プレイは独特な雰囲気があります。そうですね、何ともいえない寂しげに吹く「枯葉」のメロディの出だしは緊張感漂う瞬間です。

思い出しますね!私も大学に入学後、軽音に入部しようとした際の出来事でした。

入部申請中に、階段の踊り場でこのアドリブ練習してた先輩がいて、最初の8小節のフレーズばかり吹いてるんです。

この先輩いつまでやってるんだろうと不思議な気がしたのを覚えてます。でも、アドリブというモノを聴いたのは、これが最初でした。そんな先輩が、このアルバムを改めて紹介して貰ったんです。

良い思い出です!

もちろん、ご存じのようにスタンダード曲でもある「枯葉」(Autumn Leaves )はシャンソンとしても有名です。

この作品には美談が残されています。マイルスは一時期、麻薬に溺れた時代がありました。そして皆が離れていく中、アルフレッドライオンは、彼を見捨てずいろいろ面倒を見ていたようです。

その後、復活したマイルスはこの恩を忘れることは無く、ブルーノートで「マイルス・デイビスオールスターズ」を!

その他、キャノンボール・アダレイをリーダーとすることで良い作品を作れると話を持ちかけ、恩返しすることが出来た話は有名です。

実は、このアルバムはキヤノンボールの名義ですが、実質的なリーダーは完全にマイルスです。メンバー選び、選曲、アレンジなどもマイルススタイルだったようです。

しかし、リーダーが誰であろうとキャノンボール・アダレイの豊かな表現力にはファンにならざるを得ないって言う人は多いはずです。

作品データ

《曲目》 
1. Autumn Leaves/枯葉
2. Love For Sale/ラヴ・フォー・セール
3. Somethin’ Else/サムシン・エルス
4. One For Daddy-O/ワン・フォー・ダディ・オー
5. Dancing In The Dark/ダンシング・イン・ザ・ダーク

《パーソナル》 
“CANNONBALL” ADDERLEY(as)キャノンボール・アダレイ
MILES DAVIS(tp)マイルス・デイビス
“HANK” JONES(p)ハンク・ジョーンズ
SAM JONES(b)サム・ジョーンズ
ART BLAKEY(ds)アート・ブレイキー

この時代のブルーノートで、キャノンボール・アダレイの名前はほとんど出てこないのですが、実は、「ブルーノート1584 ヒア・カムズ / ルイ・スミス 」でバックショット・ラ・ファンク(Buckshot La Funke)という別名義で参加しています。こちらもレコード会社との契約の関係だと思います。

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