原題:12 Angry Men 製作国:アメリカ 製作年:1957年 上映時間:96分 ジャンル:ドラマ 映倫: G  私のおすすめ度:★★★★☆/4.5点 

たった一人の異議が流れを変える圧巻の心理戦

作品解説・コメント

社会派の巨匠シドニー・ルメットの、映画史上に残る裁判劇の名作。殺人容疑の17歳の少年を裁くために集まった12人の陪審員たち。

完全に有罪と思われた評決が、無罪を主張するひとりの男によって大論議に発展。彼らが評決を下すまでの陪審室の模様をスリリングに描く。

ルメット監督の映画デビュー作ながら、いきなりアカデミー監督賞にノミネートされ、ベルリン映画祭では金熊賞(グランプリ)を受賞した。

たった一人の異議が流れを変える圧巻の心理戦

最初は11対1で「有罪」だった評決が、陪審員8番(ヘンリー・フォンダ)の冷静な主張によって次第に覆っていく過程が本作最大の見どころ

決定的な証拠があるわけではなく、彼が投げかけるのは「本当にそれが事実と言い切れるのか?」という問いかけだけ。

しかし、その疑問が次第に他の陪審員の先入観を崩し、やがて全員の判断を変えていく。

この密室での心理戦の緊張感と、議論が進むにつれて露わになる人間の偏見や感情の揺れ動きが、この映画を唯一無二の名作にしている。疑わしきは罰せず!

動画とあらすじ

《あらすじ》
舞台はアメリカの裁判所。被告は貧困層出身の少年で、父親殺しの罪に問われている。陪審員12人の評決が「有罪」なら、彼は死刑となる。

しかし、審議が始まると、11人が「有罪」と即決する中、陪審員8番(ヘンリー・フォンダ)だけが「無罪の可能性も考えるべきだ」と異議を唱える。

ここから、先入観や偏見にとらわれた陪審員たちとの白熱した議論が繰り広げられる

作品データ

《スタッフ》
原作:レジナルド・ローズ
脚本:レジナルド・ローズ
監督:シドニー・ルメット
音楽:ケニヨン・ホプキンス


《キャスト》

出演:
ヘンリー・フォンダ
リー・J・コッブ
エド・ベグリー
E・G・マーシャ

制作:1957年 アメリカ オライオン・ノヴァ・プロ制作

爺さん頑張ってます!
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