マクリーンらしさ感じる傑作名盤のひとつ!

大学へ行ってから、軽音に入りジャズをやり始めて間もないときでした。

「マイルス・デイヴィス・アンド・ミルト・ジャクソン」を聴いたとき。

「このアルトやけに音を外しよんな!」って人が、ジャッキー・マクリーンとの出会いです。

私に好きな、アルト・サックス奏者です。

パーカーに傾倒された彼は、ハードバップ初期のころはそれほど目立ってはいなかったようです。

しかし、実力は折り紙付きであることは、事実らしかった。

というのも、彼は数多くのプレイヤーから招かれ、歴史的名盤にサイドマンとして参加していることが何よりの証拠。

そして、50年代ハードバップ中期になってマクリーンは、甘美でブルージーで、しかも情感豊かなプレーヤーに育ちました。

アルバム最初の「センチメンタル・ジャーニー」は、いきなりで意表を突かれました。(格好良い!)

まるでカンザス・ブルースのようにソウルフルでパッションななプレーにびっくり仰天。

これには、参った!

また、4曲目の「コンファメーション」はパーカーへの想いが溢れています。

ちなみに、アルバムタイトル「4,5&6」は、カルテット、クインテット、セクステットを意味します。

つまり、4,5,6人編成でプレイされた曲がゴチャマゼになっているということ。

6人編成では、Jackie McLean (as) Donald Byrd (tp) Hank Mobley (ts)という若手の3ホーン編成。

この三人は互いのレコーディングに参加し合う仲間だったそうです。

また、ピアノで参加しているマル・ウォルドロンとのコラボも、マクリーンを知る上では重要な点でした。。

ウォルドロンはかの有名なビリー・ホリデイの伴奏者としても知られてます。

彼女の死後、追悼の念をこめてジャズ史上に名を刻む名演「Left Alone」を吹き込み、その際にもアルトを吹いたのがマクリーンでした。

偉大なパートナー、ホリデイに先立たれ「ひとり置き去りにされた」ウォルドロンの哀しみを、マクリーンが、その感情を込めての演奏はかれの代弁でした。

これは、どう考えても名演だと感じますので、お聴きください。

「センチメンタル・ジャーニー」

Track listing

《曲目》
1. Sentimental Journey /Ben Homer, Bud Green, Les Brown (10:00)
2. Why Was I Born? /Jerome Kern, Oscar Hammerstein II (5:16)
3. Contour / Kenny Drew(5:01)
4. Confirmation /Charlie Parker(11:26)
5. When I Fall in Love/Edward Heyman, Victor Young (5:36)
6. Abstraction /Mal Waldron(7:59)

パーソナル》
Jackie McLean – alto sax
Hank Mobley – tenor sax (#4 only)
Donald Byrd – trumpet (#3, 4, 6 only)
Mal Waldron – piano
Doug Watkins – bass
Art Taylor – drums

Recorded on July 13 (#1–3) and 20 (#4–6), 1956.

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