原題:Spy Game 製作年:2001年 製作国:アメリカ 上映時間:126分
ジャンル:スパイ/サスペンス 私のおすすめ度:★★★★☆/3.8点


派手な銃撃戦よりも、静かな駆け引きが胸を打つ。 スパイ映画の顔をした、大人のヒューマンドラマ。

作品解説・コメント

本作は、スパイ映画にありがちなアクションや陰謀を前面に押し出すのではなく、「教える側」と「教えられる側」という人間関係を軸に描かれる点が特徴だ。

ベテラン諜報員と若きエージェント。その関係性は任務を通じて深まっていくが、同時に組織という巨大な壁の冷酷さも浮き彫りにされていく。

物語は回想を多用する構成で進むため、人によっては少し分かりづらく感じるかもしれない。テンポも決して早くはない。

だがその分、一つ一つの会話や選択に重みがあり、観る側に「考える余白」を与えてくれる。ただ、派手さを期待すると肩透かしを食らうが、静かな緊張感を味わいたい人にはしっかり刺さる作品だ。

《見どころ》
・上司と部下という立場を超えた、師弟関係の描写。
・回想と現在が交差する構成が生む、知的なサスペンス。
・最後に明かされる“行動の理由”がもたらす静かなカタルシス。

動画・あらすじ

《ザックリあらすじ》
CIAの引退を目前に控えたベテラン諜報員ネイサンは、ある朝、かつて自分が育てた部下が中国で拘束されたという知らせを受ける。

組織は彼を見捨てようとするが、ネイサンは限られた時間の中で、過去の任務を振り返りながら、独自のやり方で部下を救い出そうと動き始める。回想と現在が交錯する中で、二人の関係と、スパイという仕事の現実が明らかになっていく。

作品データ&豆知識

《スタッフ》
監督:トニー・スコット
脚本:デヴィッド・コープ
音楽:ハリー・グレッグソン=ウィリアムズ
《キャスト》
ロバート・レッドフォード
ブラッド・ピット
キャサリン・マコーマック
《こぼればなし・裏話》
・ロバート・レッドフォードとブラッド・ピットの世代を超えた共演が話題に。
・実在の諜報活動を参考にした設定が多く、派手さよりリアリティを重視している。
・トニー・スコット作品の中でも、比較的抑制されたトーンの一本。
《原題の意味合いとは》
「Spy Game」とは直訳すれば“スパイごっこ”。 だが本作では、命や人生を賭けた冷酷な世界を、あえて“ゲーム”と呼ぶ皮肉が込められているように感じられる。
《総評として》
派手なスパイ映画を期待すると物足りなさはある。 しかし、師弟関係や組織と個人の対立といったテーマに目を向けると、本作は非常に人間味のある作品だ。

知的で渋く、観終わったあとに余韻が残る。 スパイ映画というジャンルの中で、少し異なる立ち位置にある良作だと思う。
爺さん頑張ってます!
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