原題:At Eternity’s Gate 製作国:イギリス・フランス・アメリカ合作 製作年:2018年
上映時間:111分/G ジャンル:伝記 私のおすすめ度:★★★☆☆

作品情報・コメント

「潜水服は蝶の夢を見る」「夜になるまえに」のジュリアン・シュナーベル監督が画家フィンセント・ファン・ゴッホを描いた伝記映画。

2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、ゴッホ役を演じた主演ウィレム・デフォーが男優賞を受賞した作品です。

ゴッホの作品は過去にもありましたね。

タイトルは『炎の人ゴッホ』っていうのが。しかし、3歳の私は知るよしも無し。

その後、何かの切っ掛けで観たような気もしますが。全く記憶はありません。

1955年のヴィンセント・ミネリ監督により、カーク・ダグラスがゴッホを演じ、アンソニー・クインがゴーギャンを演じたアメリカ作品です。

この作品により、“独自の芸術を追求した狂気の天才画家” というゴッホのイメージは作られたといってもいいでしょう。

さて今回の作品はウィレム・デフォーがゴッホを演じ、オスカー・アイザックが、ゴーギャンを演じています。

本作ではアルル時代からゴーギャンとの共同生活、精神病院での生活、そして1890年7月の死までが描かれています。

ただ、見終わって感じたこといえば、作品自体のいまひとつ!


いまひとつというか、映画の流れが点での描写が多く、何が何やらという感じでした。

唯々,彼の足跡のみを追った作品だからです。

やはり、これだけの人を描くのは難しいと感じます。

しかしです、ゴッホを知らない人にとっては、とても良作だと感じます。

ポスト印象派といわれたゴッホの絵画は、当時の人々から受け入れられていなかったこと。

まぁ、当時の批評家はそこまで彼の絵画を理解するに至ってなかったような気もします。

ちょっとゴッホ自身が早すぎたのでしょう。

彼の絵を理解していたのは、画商をしていた弟のテオとポール・ゴーギャン!

映画ではこのあたりが描かれ、心の病に苦悩する姿にしっかり表現されていて重苦しい。

嬉しかったことは、それぞれのカットが絵画を見ている気がするのと、草木や野原の自然の美しさでした。

ラストシーンにゴッホは、銃撃され亡くなりますが、一説では自殺だったそうです。

彼は、最期の地オーヴェル=シュル=オワーズでの80日間の生活で75枚の作品を残したといわれていたそうですが、全く知らなかった….。

彼の葬儀のシーンは、心痛みました。

死後その評価が高まるという芸術家は多いが、その典型的なのがゴッホでしょう。

現在でも人気画家でもありますから。

本作の邦題にもなった「ゴッホの見た未来」とは、何だったのでしょう。

何か心に引っかかりましたね。

動画とあらすじ

《あらすじ》
フィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)は幼少期から精神に病を抱え、まともな人間関係を築けずに常に孤独の中にあった。

そんな彼が唯一才能を認め合い、心の内をさらけ出すことのできたポール・ゴーギャン(オスカー・アイザック)と共同生活をはじめるが、それもゴッホが起こした事件により幕を閉じる。

誰からも理解されずとも、自分が見た美しい世界を永遠に残そうと筆を握り続け、不器用なまでに芸術と向き合った孤高の画家ゴッホ。

彼が自らの人生を通し、見つめたものとは……。

作品データ

《キャスト》
出演:
ウィレム・デフォー
ルパート・フレンド
マッツ・ミケルセン
マチュー・アマルリック
エマニュエル・セニエ
オスカー・アイザック
ニエル・アレストリュプ
《スタッフ》
監督:ジュリアン・シュナベール
脚本:ジュリアン・シュナベール、ジャン=クロード・カリエール、ルイーズ・クーゲルベルク
製作:ジョン・キリク
音楽:タチアナ・リソフスカヤ
撮影:ブノワ・ドゥローム
編集:ジュリアン・シュナベール、ルイーズ・クーゲルベルク
美術:ステファン・クレッセンド
衣装:カレン・ミュラー=セロー

日本公開:2019年11月8日
配給 ギャガ/松竹

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