作品解説・コメント
ジャズピアノファンの隠れ名盤!とも言われる作品です。ビルエヴァンスのホールでのライヴ録音はとても珍しいので、紹介します。
ニューヨークのタウン・ホールでのコンサートの模様を録音したライヴ・アルバムです。ヴィレッジ・ヴァンガードでのクラブ演奏とは、かなり趣が違うような気もします。
その演奏の雰囲気が、何だか格調高い感じです。 聞き所というかハイライトは、やはり5曲目の “In Memory Of His Farther Harry L. Evans” でしょう。
と言うのも、このコンサートの直前に亡くなった、彼の父、ハリー・L・エヴァンスに捧げたピアノ・ソロ演奏。亡き父の想い出とともに思い出される曲はエモーショナルに表現されています。
ラッパ吹き(私)が、エバンスを聴くのもって言われたけど、やっぱ、ピアノはエヴァンスでしょう。18歳の時から今日まで聴き放しって言っても良いでしょう。(マイルス・デイビスの門下生時代に出会う)
今でもそうですが、毎日の仕事の時などは、エヴァンスを聴いているぐらいですから。何だか、落ち着くのですね。
ちなみに、この作品はエヴァンスの作品群の中では過渡期の作品で、メンバー的にもいまひとつだと言う批判あったようです。
しかし、エヴァンスのライブにおける演奏とスタジオにおける演奏が、ほとんど大差を持たないのは何故なんでしょう。そこには、まさに天才が見せる輝き?
この時期を乗り越えて再びエヴァンスは、第二の黄金期へと突入していく訳です。エヴァンスほど時期に応じて変化しないミュージシャンも少ないが、最後まで進化し続けた彼こそは、ジャズの精神そのものだった。って言う人もいます。
作品データ
《曲目》
01. I Should Care
02. Spring Is Here
03. Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)
04. Make Someone Happy
05. Solo – In Memory Of His Father.Harry L.Evans
06. Beautiful Love
07. My Foolish Heart
08. One For Helen
☆私のお気に入り
《パーソネル》
Bill Evans(P)
Chuck Israels(B)
Arnold Wise(Dms)
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