
原題:Contact 製作年:1997年 製作国:アメリカ 上映時間:152分
ジャンル:SF/ドラマ 私のおすすめ度:★★★★☆/4.0
「宇宙の果てに問いかけるのは、信じる心か、証明された真実か。」
科学と人間の魂が交差する、静かな感動作。
作品解説・コメント
この映画、UFOや宇宙船がバンバン飛び出すような派手さはない。でも、胸の奥に静かに火を灯すタイプの作品です。
主人公エリーが、宇宙と向き合う姿は、科学の最前線に立ちながら、どこか子どものような純粋さを失わない。
宗教家との対話や、国家の思惑に翻弄される場面が多い中、彼女の“信じる力”がじわじわ効いてくる。
観終わったあと、どこか自分の内側をのぞきこみたくなった。信じるとは何か?証明できないものに、どう向き合うべきか?そんな哲学的な問いが、さりげなく突き刺さってくる。
派手さはないけど、深い余韻が残る一本。
《コメントとして》
天文学者カール・セイガンが原作・原案を手がけたSFドラマの傑作。監督は『フォレスト・ガンプ』のロバート・ゼメキス。
地球外知的生命体からの信号をキャッチした女性科学者エリーが、世界の注目を一身に集めながらも、信仰・政治・科学の狭間で葛藤していく姿を描く。
主演のジョディ・フォスターは、知性と情熱を併せ持つヒロインを説得力たっぷりに体現している。
また、映像には90年代とは思えないスケール感と美しさがあり、“音”と“沈黙”の演出が絶妙に効いている。地球外生命との接触を描きながらも、本質的には「人間とは何か」を問い続ける深みのある作品だと感じた。
とても感動した作品のひとつだ!
作品データ
《スタッフ》
監督:ロバート・ゼメキス
製作:ロバート・ゼメキス、スティーヴ・スターキー
製作総指揮:ジョアン・ブラッドショウ、リンダ・オブスト
原作:カール・セイガン
脚本:ジェームズ・V・ハート、マイケル・ゴールデンバーグ
撮影:ドン・バージェス
音楽:アラン・シルヴェストリ
《キャスト》
出演:
ジョディ・フォスター(エリー・アロウェイ)
マシュー・マコノヒー(パーマー)
ジェームズ・ウッズ(カッツ)
ジョン・ハート(ハデン)
トム・スケリット(ドラムリン)
アンジェラ・バセット(レイチェル)
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