「ユードビー」は、ヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンの録音で非常に評価される名曲ですね。ジャズファンにとって外せない作品です。

ところで、出世作とは、アーティストが初めての大ヒット作品を指しますが、これはデビュー作とは異なる概念です。

出世作は、アーティストの才能を示すと同時に、スターとしての地位を確立する証でもありますが、アーティストにとっては一種のジレンマを生むこともあります。

その大ヒット作が強烈な印象を残すと、アーティストのイメージが一つの作品に固定され、新しい方向性を模索することが難しくなるかもしれません。

この曲の代表例として挙げられるのが、先に話したヘレン・メリルです。

彼女は1955年12月22日に「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」という曲で大成功を収め、これが彼女の出世作となりました。

その後も、多くの作品を制作してきましたが、常にこの大ヒット曲が注目を浴び、他の作品が後回しにされてしまっています。

結局、その一つの作品が彼女の全体像を代表するかのようになってしまい、新たな展開を模索する際に彼女を束縛することとなりました。

客観的に見ても、その曲やアルバム以上の作品はいくつも存在するかもしれませんが、出世作が彼女のイメージを大きく形作ってしまっているのは否めません。

このアルバム、歌唱やバンドの演奏、編曲(クインシー・ジョーンズ)すべてが素晴らしいものです。特にクリフォード・ブラウンのトランペットは感情豊かで素晴らしいです。

最後に、私だけの感想かもしれませんが、ヘレンの声が青江三奈に似ていると感じます。

例えば「夜の池袋」でのデュオも興味深いでしょうね。もし実現したら、どのような雰囲気になるのか、期待が膨らみます。

爺さん頑張ってます!
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