原題:La Strada/ラ・ストラーダ
製作国:イタリア/1954年/104分
ジャンル:人間模様
監督:フェデリコ・フェリーニ
脚本:フェデリコ・フェリーニ
音楽:ニーノ・ロータ
出演:アンソニー・クイン,ジュリエッタ・マシーナ
おすすめ度:★★★★☆

《解説&キャプション
巨匠フェリーニの出世作にして、数多くの映画賞に輝く永遠の名作。フェリーニ最愛の妻ジュリエッタ・マシーナとアンソニー・クインの観る者を惹きつける演技。

そして決して忘れることのできないニーノ・ロータのメロディ。今、最新の修復技術による素晴らしい映像と音声で甦る。

2回目の鑑賞ですが、とても昔に見たもですから、これが名作?だったんだ。って後から気がついたほど鈍感な私です。

劇中に必ずBGMが流れていていて、ちょっと変な作品だなとも感じました。主人公が、胸に鎖を巻いて肺の力で、それを外す。ちょっと笑けます。

中盤戦から、ちょっと中身が理解できるようになり、腰を据え手見るようになりました。最後にシーンは、さすがに泣けます。

アンソニー・クイン氏の記憶は、「ナバロンの要塞」が最初。あまり縁の無い俳優さんです。

人間はひとりで生まれ、ひとりで死んでいく。こんな言葉が思い出される作品だと感じます。実際、今生きている我々も、生きていくということは、孤独感との戦いでもあります。

ただ、人間と人間とのあいだだけ、孤独を断つことができるともいえます。そして、誰かに生かされていることは、とても幸せなことでしょう。

劇中に「こんな小石でも、なにかの役に立ってるんだよ」って台詞があるんですが、これについては、とても共感を覚えます。

決してハッピーエンドな作品ではありませんが、何か大きな力をもらったような気がします。

《あらすじ》
粗暴な男ザンパノは、純粋無垢な女ジェルソミーナを相棒に旅を続ける大道芸人。ザンパノからは冷たく扱われながらも、ジェルソミーナは次第に彼を愛するようになってゆく。だがある時、優しい綱渡りの青年に出会ったことから、ふたりの関係に変化が生じる…。 

《映画の影響》
ちょっと、面白い記事があったのです。やっぱりこの作品は、多くの人を感動させてのでしょう。以下参照ください。

テレサ・テンは、映画のヒロイン・ジェルソミーナの名前の付いた歌「ジェルソミーナの歩いた道」を1981年にリリースした。生前最後の単独コンサート(1985年、NHKホール)で、テレサ・テンは純白のウェディングドレスを着てこの歌を披露した。

大槻ケンヂは自著『くるぐる使い』にて同映画に対し「『道』は大好きな映画で、僕は何度見てもホロホロ泣いてしまうのです。」と述べていて、表題作の短編の下敷きに使用したことを明かしている。

『男はつらいよ』などで知られる山田洋次は本作に影響を受けたことを公言しており、阿川佐和子司会の番組サワコの朝に出演した際も、音楽リクエストコーナーで、本作のニーノ・ロータのサントラを選んだ。

フェリーニを敬愛している井筒和幸は、自身の推薦映画を紹介する自著で、フェリーニの『8 1/2』『フェリーニのアマルコルド』と共に、本作を推薦している。

巨匠フェリーニの名を世界に知らしめた傑作。大道芸人と相棒の女の旅に待つものは…………。

爺さん頑張ってます!
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