それから間もなくして高校生となったモーガンは、ダンス・バンドで活躍し、地元 (フィラデルフィア)のクラブ
にも出入りするようになった。
そして、フィラデルフィアを訪れるミュージシャンの間で、モーガンのことが話題になりだしたのはこの頃のことである。
ガレスピー、ブレイキーといった、
後に彼を雇うことになるミュージシャンはみな、この頃から彼に目をつけていたのだった。
とはいっても、あくまで地方の若手とニューヨークの第一線で活躍するミュージシャンとの交歓会の域を出なかったわけだが………….。
56年の夏に、彼はまずブレイキーからメッセンジャーズ入団の誘いを受けるが、間もなくしてガレスピーに誘われたときには、渡りに船とばかりに入団することを決める。(ちゃっかりした奴)
こうしてモーガンのプロとしての第一歩がスタートしたのであった。
その年の11月には、早くも初レコーディングを経験。それが本作『リー・モーガンインディード!』である。
18歳になったばかりの彼のプレーは安定感という点ではいまひとつだが、とにかく生き生きとして気持ちがいい。
特に、4曲目の「The Lady」が、良い雰囲気を出している。このようなスローバラッドが吹けるのには小生もびっくり!
だから、多くの人間が注目したことがよくわかる。
Track&Personal
《Track》
Roccus By Horace Silver
Reggie Of Chester By Benny Golson
The Lady By Owen E. Marshall*
Little T By Donald Byrd
Gaza Strip By Owen E. Marshall*
Stand By By Benny Golson
《Personal》
Trumpet – Lee Morgan
Alto Saxophone – Clarence Sharpe
Bass – Wilbur Ware
Drums – “Philly” Joe Jones
Piano – Horace Silver
Producer – Alfred Lion
Recorded By [Recording By] – Rudy Van Gelder
Recorded on November 4, 1956.
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