原題:Rosemary’s Baby 製作国:アメリカ 製作年:1968年 上映時間:137分
作品解説・コメント
《コメント》
私には久しぶりのミア・ファロー。
彼女の唄うテーマ曲とベリーショートにした髪型を観ていると昔のこと思い出します。
悪魔と言う題材は、キリストとともに欧米の作品には、よくありがちなテーマですが、我々日本人にとっては、やはりピン来ないし、理解しがたい。
見どころとしては、物語の途中からすべてがローズマリーの妄想なのか!
それとも本当に何か陰謀めいたことが起こっているのかが、はっきりしなくなってしまうところです。
逃げられない、味方がいない、という状況での怖さがじわじわ襲ってきます。
私も、どのキャラクターを信じていいのかよく分からなくなってしまいました。
オカルトホラー映画の傑作。
この意味で本作品で思い起こされるのは、黒澤明監督の「羅生門」。
最後に感動したことは、ラストで悪魔の赤ん坊を見たローズマリーも表情でしたね。
大げさに取り乱し、かなり抵抗しているにもかかわらず、数分もしないで悪魔の赤ん坊の面倒を見るしぐさでした。そして「END」。
やはり彼女も母親なったということでしょう。
しかし、その彼女の心境の変化がしっかり描かれていないんが、残念。必要無かったのかもしれませんね。
ただ、ポカンとしたまま不思議な印象で映画が終わってしまいます。
動画とあらすじ
《あらすじ》
舞台は960年代のニューヨーク。若い俳優ガイと妻ローズマリーが、マンハッタンの古いアパートに引越してきます。
ふたりの初老の友人ハッチによれば、このアパートは、以前から不吉な噂がたえないという。
だが若い2人は、いっこうに平気だった。
隣人はローマンとミニーのカスタベット夫妻。親切だが、少々おせっかいの老夫婦。彼らには、養女がいましたが、彼女はある日突然、アパートの窓から飛び降り自殺をしてしまいます。
その後、老夫婦は、ガイとローズマリーを夕食に招待した。
そして、何故かガイは親密なつきあいを始めていった。 そしてミニーは、一方的な親切をみせ始めた。
この頃から、ガイの仕事の上に変化が起こり始めた。ライバル俳優が急に視力を失い、ガイに大きな役がまわってきたのです。
彼の変貌ぶりは夫婦生活までに及び、「子供をつくろう」と突然言い出す。そしてローズマリーは妊娠する。
その後、老夫婦は産科医を推薦したり、栄養ドリンクをつくってくれたりするのですが、ローズマリーの健康状態は日増しに悪化する。
しかしガイは何も言わず、老夫婦の進めに従うばかり。久しぶりに訪ねてきた旧友のハッチが、さすがにこれはおかしいと築いて調査をすると………..
作品データ
《キャスト》
出演:
ミア・ファロー
ジョン・カサヴェテス
ルース・ゴードン
シドニー・ブラックマー
モーリス・エヴァンス
ラルフ・ヘラミー
《スタッフ》
監督:ロマン・ポランスキー
脚本:ロマン・ポランスキー
製作:ウィリアム・キャッスル
原作:アイラ・レヴィン
撮影:ウィリアム・A・フレイカー
編集:ボブ・ワイマン、サム・オスティーン
音楽:クシシュトフ・コメダ