作品情報・コメント

原作は、『ミステリーの女王』アガサ・クリスティの 「検察側の証人」。

1948年に短編小説として発表され、その後クリスティ自身が戯曲を執筆した舞台劇がロンドン (1953年)、ブロードウェイ (1954年) で上演され、大ヒット。

ビリー・ワイルダーは様々なジャンルの映画を手がけているが、どの作品もレベルが高いと感じます。

そして、今作品もキャラクター設定やテンポのあるストーリー。とてもリズミカルで絶妙な演出には毎度、頭が下がる。

ましてて、主人公がポワロタイプの太っちょさん、そして口うるさい看護師との軽妙なやり取りはちょっとコミカルで作品のアクセント!(これも良かった)

これが法廷サスペンスというシリアスな内容に緊張と緩和を生み出して面白さまで感じる。

ラストのどんでん返しある程度は分かっていたが、それでも最後の最後までワイルダー監督のストーリーが続き、驚かされた。(参った,参った)

ヒッチコック作品より上質の作品とも賞されたそうですが,これについても納得!

とても素晴らしい作品です。

いずれにせよ、観たことの無い人は観るべき名作です。ただ、前情報は仕入れずに観た方がいいです。

映画通に来た話ですが、ミステリーは結末が意外であればある程おもしろい。

本作は、「うわぁー、騙された」 だけで終わらないところが人気のゆえん。

だが、ビリー・ワイルダー監督は、その時が来るまで、脚本の最後の数ページを出演者たちにも見せずに撮影を進めていた という。

エンドロールにも「結末は他人には話さないで下さい 」 との宣伝文句も話題になったそうです。

動画とあらすじ

《ザクッとあらすじ》
ロンドンで、裕福な未亡人の刺殺事件が起きる。容疑の疑いがかけられたレナードは、ロンドンきっての敏腕弁護士ローバーツ卿に弁護を依頼する。

しかし、唯一のアリバイを証言する妻が思いもよらないことを口にし……。
ここからは、作品を観てください。

ちなみに、情婦(じょうふ)とは、情人である女。いろおんな。また、内縁関係にある女

作品データ

《キャスト》
出演:
エルザ・ランチェスター
タイロン・パワー
マレーネ・ディートリッヒ
チャールズ・ロートン
《スタッフ》
監督:ビリー・ワイルダー
製作:アーサー・ホーンブロウ・Jr.
原作:アガサ・クリスティ
撮影:ラッセル・ハーラン
音楽:マティ・マルネック
美術:アレクサンドル・トローネル

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