原題:Malgré-elles(英題:Against Their Will) 製作年:2012年 製作国:フランス 上映時間:90分
ジャンル:戦争/歴史ドラマ 私のおすすめ度:★★★☆☆

国が変われば、言葉も名前も奪われる。友情だけが最後まで残る。

作品解説・コメント

舞台はドイツとフランスの国境地帯、アルザス=モーゼル。戦争のたびに「どちらの国に属するか」が揺さぶられてきた土地で、少女アリスとリゼットもまた、その波に飲み込まれていく。

ドイツ軍の侵攻で一夜にして立場が変わり、フランス語さえ禁じられる。その理不尽さが、まず胸に刺さる。

見どころは、戦争の“前線”ではなく、占領と同化政策の下で日常が壊れていく過程を、少女二人の視点で追うところ。 国家労働奉仕団RADに連れて行かれ、砲弾工場へ。

さらに「破壊活動の疑い」という形で追い込まれ、レーベンスボルンへ送られていく流れは、静かやのに逃げ場がない。

レーベンスボルンの場面は、知ってるだけでも目を背けたくなるのに、物語としてきちんと向き合わせてくる。ここは覚悟がいる。

不満点も正直に言うと、字幕がちょっと雑に感じる瞬間があった。自動翻訳っぽい言い回しで、台詞の温度が落ちるところが惜しい。

ただ、題材の強さと、二人の関係性が持つ重みで、最後まで引っ張っていく力はある作品やと思う。

◉動画・あらすじ

《あらすじ》
アルザス=モーゼルの少女アリスとリゼットは、ドイツ軍の占領で突然「ドイツ人」として扱われ、フランス語も禁じられる。やがて二人はRADに動員され、砲弾工場で働かされる。

ある出来事をきっかけに、彼女たちはレーベンスボルン施設へ送られ、そこでさらに過酷な現実に直面する。 友情と尊厳が削られていく中、それでも生き延びようとする二人の選択が描かれていく。

作品データ&豆知識

《スタッフ》
監督:ドゥニ・マルヴァル。

《キャスト》
フロール・ボナヴァンチュラ(アリス)。 ルイーズ・エレロ(リゼット)。

《こぼればなし・裏話》
・本作はテレビ映画として制作され、アルザス出身の少女二人がレーベンスボルンへ送られる筋立ても、公式のあらすじで示されている。
・RADはナチス・ドイツの国家労働奉仕団で、戦時に労働や軍支援へ動員された組織。

《原題の意味合いとは》
Malgré-elles は直訳すれば「彼女たちにもかかわらず」「彼女たちの意思に反して」というニュアンス。英題が「Against Their Will」なのも、その方向性をはっきり示してる。

《総評として》
題材は重い。けど、だからこそ価値があるタイプの作品やと思う。 戦争映画というより、占領政策の下で“国籍ごと”人生をねじ曲げられる怖さを、少女の目線で体験させるドラマや。

正直、字幕の荒さで損してる場面はあるし、作品としてB級感が漂う部分も否めない。 それでも、友情の描き方と、最後に残る「生き延びる」ことの意味はちゃんと届く。

胸糞で終わらせず、耐えた先にかすかな光を置いてくる。その一線が、この映画の救いになってる。
ただ、どうしてもって感じの作品では無かった!
爺さん頑張ってます!
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