レディ・プレイヤー1(2018)
【作品紹介】
荒廃した近未来を舞台に、人々が現実の息苦しさから逃れるように、仮想現実の世界“オアシス”へ希望を託すSFアドベンチャー。
オアシスの創設者ハリデーが亡くなり、彼が遺した3つの謎を解いた者に、莫大な遺産とオアシスの所有権が与えられることが発表される。17歳の少年ウェイドもまた、その謎に挑む一人。仲間たちと共に、仮想世界を舞台にした壮大な争奪戦へ飛び込んでいく。
スティーブン・スピルバーグ監督らしく、物語はテンポよく、映像もサービス精神たっぷり。映画、ゲーム、アニメ、コミックなど、アメリカと日本のポップカルチャーへのオマージュがこれでもかと散りばめられているのが大きな魅力。
ただの派手な仮想世界ものではなく、現実と仮想の境目、仲間との絆、自分の居場所をどう見つけるかというテーマもきちんと描かれている。懐かしさと未来感が同時に押し寄せてくる、まさに“遊び心の塊”みたいな一本。
見どころは、圧倒的な仮想世界の映像表現と、画面のあちこちに散りばめられた映画・ゲーム・アニメへのオマージュ。ポップカルチャー好きなら、思わずニヤッとしてしまう場面が次々に出てくるところやね。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:4月27日(月)午後1:00~午後3:21
上映時間:2時間21分
原題:READY PLAYER ONE (2018年・アメリカ)
製作・監督:スティーブン・スピルバーグ
原作・脚本:アーネスト・クライン
出演:タイ・シェリダン、オリビア・クック、森崎ウィン、マーク・ライランス ほか
(2018年・アメリカ)
激動の昭和史 沖縄決戦(1971)
【作品紹介】
太平洋戦争末期、日本国内で最大規模の地上戦となった沖縄戦を描いた戦争大作。敗色が濃くなった日本軍は、本土防衛の最前線として沖縄に兵力を投入する。しかし、圧倒的な戦力を持つアメリカ軍の侵攻を止めることはできず、沖縄は凄惨な戦場へと変わっていく。
大本営に見捨てられた兵士たち、戦火に巻き込まれていく民間人たち。そこにあるのは、勇ましい戦争映画ではなく、命が次々と失われていく現実そのもの。
岡本喜八監督は、小林桂樹、丹波哲郎、仲代達矢ら重厚なキャストを配し、沖縄戦の悲劇を真正面から描き出している。
この作品は、戦争の勝ち負けを語る映画というより、組織に翻弄され、逃げ場を失った人々の姿を見つめる映画。観ていて楽な作品ではないが、目をそらしてはいけない重みがある。
見どころは、岡本喜八監督らしい冷静で骨太な演出と、豪華俳優陣が見せる緊迫感。とくに、兵士だけでなく民間人の犠牲にまで踏み込んで描いている点が、この作品の大きな重さになっている。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:4月28日(火)午後1:00~午後3:30
上映時間:2時間30分
監督:岡本喜八
脚本:新藤兼人
出演:小林桂樹、丹波哲郎、仲代達矢、酒井和歌子、大空眞弓、加山雄三、池部良、田中邦衛 ほか
(1971年・日本)
ラスト サムライ(2003)
【作品紹介】
明治維新直後の日本を舞台に、近代化の波に押し流されていく武士たちの姿を描いた時代劇大作。
南北戦争の英雄だった元軍人オールグレンは、西洋式軍隊を育成するため、明治政府に雇われて日本へやって来る。政府は近代国家を築くため、時代遅れとなった武士の存在を切り捨てようとしていた。
やがてオールグレンは、戦いの中で侍の一団に捕らわれ、勝元たちと生活を共にすることになる。最初は異文化に戸惑う彼だったが、武士たちの静かな暮らし、礼節、死を恐れぬ誇りに触れるうち、次第にその精神に心を動かされていく。
単なる異国趣味の時代劇ではなく、消えゆくものへの敬意と、近代化の陰で失われていく精神性を描いた作品。トム・クルーズ主演作でありながら、渡辺謙、真田広之ら日本人俳優の存在感が非常に大きく、作品全体に重厚な空気を与えている。
見どころは、勝元を演じる渡辺謙の圧倒的な存在感と、武士道の美しさを正面から描いた物語の重み。終盤の決戦は、派手な戦闘シーンでありながら、ひとつの時代が終わっていく哀しみまで感じさせる場面になっている。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:4月30日(木)午後1:00~午後3:35
上映時間:2時間35分
原題:THE LAST SAMURAI (2003年・アメリカ)
監督・製作・脚本:エドワード・ズウィック
製作・脚本:マーシャル・ハースコビッツ
製作:トム・クルーズ、ポーラ・ワグナー、スコット・クルーフ、トム・エンゲルマン
出演:トム・クルーズ、渡辺謙、真田広之、小雪、中村七之助、原田眞人、池松壮亮 ほか
ペイルライダー(1985)
【作品紹介】
クリント・イーストウッドが製作・監督・主演を務めた、重厚な空気をまとった傑作ウエスタン。舞台はゴールドラッシュ時代のカリフォルニア。
砂金採りで細々と暮らす開拓民たちは、採掘場を奪おうとする悪徳鉱山会社から執拗な嫌がらせを受けていた。力では到底かなわない彼らが追い詰められていく中、少女の祈りに応えるように、牧師の姿をした謎めいた流れ者が現れる。
この作品の面白さは、単なる勧善懲悪の西部劇に収まっていないところ。イーストウッド演じる男は、救世主のようでもあり、過去から蘇った亡霊のようでもある。その正体をはっきり語りすぎないことで、物語全体に神話的な深みが生まれている。
また、ブルース・サーティースによる暗く陰影の濃い映像も大きな魅力。荒野の乾いた明るさではなく、冷たさと重みを帯びた画面が、作品に独特の緊張感を与えている。
見どころは、牧師姿のイーストウッドが放つ静かな迫力と、悪徳鉱山会社との対決に向かって高まっていく緊張感。派手に語らず、じわじわと怖さと渋さで押してくる、まさに大人のウエスタンやね。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:5月1日(金)午後1:00~午後2:57
上映時間:1時間57分
原題:PALE RIDER (1985年・アメリカ)
製作・監督:クリント・イーストウッド
脚本:マイケル・バトラー、デニス・シュリアック
出演:クリント・イーストウッド、マイケル・モリアーティ、キャリー・スノッドグレス、クリストファー・ペン、ジョン・ラッセル ほか
さらば、わが愛/覇王別姫(1993) 4K
【作品紹介】
激動の中国近代史を背景に、京劇の世界で生きる2人の役者の愛憎と宿命を描いた大河叙事詩。
少年時代、京劇の養成所で出会ったティエイーとシャオロウは、厳しい訓練と体罰に耐えながら、芸の世界で生きる術を叩き込まれていく。やがて2人は、古典演目「覇王別姫」を演じる人気役者となり、舞台の上では唯一無二の相手として結びついていく。
しかし、時代は彼らを静かに放っておかない。戦争、政変、文化大革命へと続く歴史のうねりの中で、芸に生きる者たちの誇りも、愛情も、信頼も、容赦なく揺さぶられていく。
チェン・カイコー監督は、京劇の華やかな美しさと、その裏側にある痛みを重厚な映像で描き出している。レスリー・チャンの妖艶で哀しい存在感も圧巻で、単なる歴史劇ではなく、芸と人生が切り離せなくなった人間の悲劇として胸に残る作品。
見どころは、京劇「覇王別姫」の舞台美と、ティエイーとシャオロウの関係が時代に翻弄されていく重さ。カンヌ映画祭パルム・ドール受賞も納得の、映像美と人間ドラマが深く絡み合った一本やね。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:5月2日(土)午後9:00~午後11:53
上映時間:2時間53分
原題:覇王別姫 (1993年・香港)
監督:チェン・カイコー
原作・脚本:リー・ピクワー
出演:レスリー・チャン、チャン・フォンイー、コン・リー ほか
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