失った娘を追い求める母の行動は誰に求められない


原題:Angel of Mine 製作国:オーストラリア 製作年:2019年 ジャンル:サイコサスペンス
上映時間:98分 R15+ 私のおすすめ度:★★★★☆/4.0点

作品解説とコメント

「プロメテウス」「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のノオミ・ラパスが、亡くなった娘にそっくりの少女に近づこうとする母親を演じたサイコスリラー。

「私の知らないわたしの素顔」のサフィ・ネブー監督が2008年に手がけたフランス映画「L’empreinte(英題:Mark of an Angel)」(日本未公開)のリメイク。

共演は『美女と野獣』などのルーク・エヴァンス、ドラマシリーズ「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」などのイヴォンヌ・ストラホフスキーら。

監督を『虹蛇と眠る女』などのキム・ファラントが務め、『LION/ライオン ~25年目のただいま~』などのルーク・デイヴィスがデヴィッド・リーガルと共同で脚本を手掛けた。

サイコサスペンススリーラーなんて、ジャンル分けしましたが、この作品は、子供を失った母の執念で、「彼女は必ず生きている!」と信じてやまない。この辺りがこの映画のタイトルとおなっている気がする。

息子の友人の妹を見たとき、亡くなった娘にそっくりだったことから、「ひょっとしたらこの子は、私の娘では」と。そこから彼女はひたすらその娘に近づき、親しくなろうと努力をする。

しかし、もともとがよその子だから、近づくにも多くの壁が………….。そこで、住んでいる家を偵察。そこには「売り家」と書かれた看板。

そこで考えたのが、その家を購入したいと嘘の申し出をする。そして、娘に近づくチャンスを狙って、「私たち似ていないと」鏡越しに娘に問いかけながら微笑むと、娘も彼女に微笑む。(ここポイント1)

彼女は、確信を得て次々と予測不能な行動を取るようになる。これが切っ掛けで、廻りの人間を巻き込みながら、真実を追い求めていく。これこそアンストッパブルだ!

嫌がらせとも取れる行動を起こしながら、真相を究明する姿は異常としか見えないが、彼女の信念は変わらない。この辺りは、ノオミ・パラスさんの演技が凄い!圧倒される。

特に,最後のキッチンでの彼女と実母との乱闘シーンは凄かった。2人の女優がぶつかり合う姿は,男顔負けの演技が、これまた凄い。

とうとう最後に、真相が現実化する。彼女の執念が勝ったのだ!あまり、話すと見る人に悪いので、ここらで辞めますが、精神病とも思われながら執念を持って、自分の娘を追い求める母親の姿は、美しいと感じた。

良い作品でした。是非見てください。

動画とあらすじ

離婚して11歳の息子をひとりで育てるリジー(ノオミ・ラパス)は、かつて娘を事故で失った過去から抜け出せず、そのせいで精神が不安定だと、元夫(ルーク・エヴァンス)からは息子の単独親権を要求されていた。

そんなある日、リジーは息子の友達の誕生日パーティで、亡くした娘にそっくりのローラという少女と出会う。それ以降、リジーはローラがいる公園やバレエ発表会にも姿を現すようになり……。(引用元:映画.com)

まとめとして

今作品に似た映画は、シチュエーションは違えどあるような気がします。良かったのは、ノオミ・パラスさんの最後の演技が見どころです。やはり多くの役どころを熟してきただけあって、言葉ひとつとっても重みを感じる。

美しいと感じたのも同様で,彼女の表情を見ているとその気持ちが手に取るように分かります。相変わらずきつい目のメイクですが,ノーメークの彼女は、おしとやかで美しい人です。

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