フィル・ウッズ/ウォーム・ウッズ
パーカー・スタイルをベースにしたうえで、白人として自己のスタイルを打ち立てた。
その甘美な音色と情緒的なフレージングが私は大好きです。
何故か魅力を感じます。(コリン・ファレル似?)
今作品は、スタンダード曲を中心にフィルの持ち味をダイナミックに表現しているます。
まずはトラックリスト8曲目 「ガンガディン」を聴いていただきたい。
50年代 ウッズの聴き所、青春の儚さを思わせるマイナー旋律が心地よいですな。
アナログ時代、B面に当たる5曲目「ウェイト・ティル・ユー・シー・ハー」はじまり、8曲目に至る展開が好きですな。
私ならずとも、彼のファンはウッズ節に酔ったのではないかな?
ハードバップ期ウッズの傑作に挙げられるべきアルバム。
その他、2曲目「イージー・リヴィング」、3曲目「アイ・ラブ・ユー」も良いんじゃないかな!
ワン・ホーン・カルテットがフィルにはぴったりだ。
”ウォーム・サウンド”だけに、暖かさのある演奏を楽しんでください。
Phil Woods(フィル・ウッズ)足跡
1931年11月2日米国マサチューセッツ州スプリングフィールド生まれで、チャーリー・パーカーの流れを汲むアルト・サックスの最高峰。1948年ニューヨークに進出、レニー・トリスターノに師事。
50年代はジーン・クイルとの2アルト・チームで好評を博した。
1950年代から1960年代にかけてディジー・ガレスピーやクインシー・ジョーンズのビッグ・バンドで花形ソリストを務めた。
1960年代初頭にベニー・グッドマン楽団の一員としてロシアを訪問。
68年には渡欧、現地のリズム・セクションと組んだ名作を発表。
1970年代半ばから自己のクインテットを中心に活動を続けた。
ビリー・ジョエル「素顔のままで」のサックス・ソリストとしても知られる。
2015年9月29日、亡くなりました。享年83歳。御冥福を御祈り致します。
Track listing
1. In Your Own Sweet Way /イン・ユア・オウン・スイート・ウェイ(08:04)
《パーソナル》
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