マイルス・デイヴィスについては、もう山ほど語られてきてるので、ここでは肩の力を抜いて、代表的なアルバムをざっと紹介していきましょう。
まずは『クールの誕生』(Cap. CR-8035)。
これは1949年〜50年あたりに録音された歴史的な作品で、クールジャズの元祖とも言える1枚です。
その後、ショーティ・ロジャースがこのスタイルを参考にして、後のウエスト・コースト・ジャズに繋がったと聞きましたが……..。
ブルーノート時代からは2枚(NR-8830〜1)も要チェックです。ちょっと地味だけど、マイルス本人が気に入っていた演奏も入ってるらしいので。
『ディグ』(Prest. SMJ-7571)は、マイルスが静かでクールな演奏スタイルから一転、激しく吹きまくる内容で、ある意味びっくりするような1枚です。
『バグズ・グルーヴ』(Prest. SMJX-10044M)や『ウォーキン』(Prest. SMJX-10046M)、『モダンジャズ・ジャイアンツ』(Prest. 7150*)あたりは、ジャズの教科書に載せたくなるような名盤。
ブレイキーのドラムも熱い!
マイルスとミルト・ジャクソンの共演盤や、『コレクターズ・アイテム』(Prest. 7044*)なんかも、今ではなかなか聴けない豪華メンバーが揃っていて聴き応えありです。
ちょっと変わり種の『ブルー・ムード』(Lib. LR-Davis8814)は、正直言うと「ネイチャー・ボーイ」(曲目)以外は、そこまで印象に残らなかったかもしれない。しかし、個人的には好きだったなこのけだるさは!
クインテット時代の作品はどれもいいけど、個人的におすすめしたいのは『リラクシン』(Prest. SMJX-10059)、『クッキン』(Prest. SMJX-10053)『ラウンド・アバウト・ミッドナイト』(CBS SOPC-57139)の3枚。
落ち着いた中に熱さがあって、バランスが最高なんですな、これが。
その後の『マイルストーンズ』(CBS SONP-50087)『カインド・オブ・ブルー』(CBS SONP-50027)は、もう説明不要の名盤であり、1950年代ジャズの金字塔と言っても過言じゃない。
また、メンバーもとにかく豪華で、聴けば納得の一枚です。
『セクステット』(CBS SONP-50201)にも、美しいバラードが入っていて、しみじみ聴けるタイプ。
ライブ盤なら『ブラックホーク』(CBS SONP-50070〜1)が断然おすすめ!
スタジオ録音よりも何倍も熱くて、マイルスの本気度がガンガン伝わってくる。ウィントン・ケリーのピアノも超かっこいいしね。
続いて『イン・ヨーロッパ』(CBS SONP-50098)や『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』(CBS SONP-50128)も、ライブ好きならぜひ押さえておきたい名盤だと思う。
ウェイン・ショーターが参加してからは、『ソーサラー』(CBS SONP-50185)が特にイイ感じ。ちょっとスピリチュアルな雰囲気もあって深い。
ギル・エヴァンスとの共演では『マイルス・アヘッド』(CBS SONP-50147)がやっぱり一番有名で完成度も高いと感じます。
最後に、当時話題になった『ビッチェズ・ブリュー』(CBS SONP-50255〜6)。
正直に言うと、私にはあまりピンと来なかった…。
ロックっぽい要素が強くて、ちょっと苦手だったってのもあるけど、そこにハマる人も多いから、あくまで一つの意見ってことにしておいてください!
以上、私の好きな1950年代のマイルス・デイビスおすすめアルバムでした。(個人的見解)
爺さん頑張ってます!↓ ↓ ↓

