原題:Courage Under Fire 製作年:1996年 製作国:アメリカ 上映時間:117分 
ジャンル:戦争/ドラマ/サスペンス 私のおすすめ度:★★★★☆/4.0

真実の重みは、時に戦場よりも過酷だ。名誉とは何かを問う心揺さぶる戦争ドラマ。

作品解説・コメント

ハリウッドが初めて真正面から取り組む湾岸戦争を舞台に、“戦場における本当の勇気”とは何かを問うヒューマン・ドラマ

戦地での英雄譚が実は語られていない真実を隠しているかもしれない——そんな疑念の中で調査が進む構成は、サスペンスとしてもよくできていて引き込まれる。

軍事調査官ナットを演じるデンゼル・ワシントンは、沈黙の中に罪悪感と怒りを抱える複雑な人物を力強く表現。対するメグ・ライアンは、従来のイメージを裏切る厳しい軍人役で、清潔感と芯の強さを併せ持った存在感を放っている。

派手なアクションはないけど、内面の葛藤と“事実を知ることの重さ”が静かに胸に迫ってくる。“戦場に残された者たちの心の戦い”を描いた物語だと感じた。

嘘か真実か、記憶と証言が交錯するなかで、それぞれが何を守り、何を手放すか。その過程がじわじわ効いてきて、最後はふと目を伏せたくなるような余韻が残る。

実話ではないけれど、妙にリアルで、ズシンと響く。

動画とあらすじ

《あらすじ》
ガルフ戦争に従軍したアメリカ陸軍のナット・サーリング中佐(デンゼル・ワシントン)は、ある作戦中の誤射によって味方の戦車を破壊してしまい、心に深い傷を負っている。

そんな彼に、新たな任務が与えられる。それは、戦死した女性ヘリパイロット、カレン・ウォルデン大尉(メグ・ライアン)への名誉勲章授与に関する適格性の調査だった。

表彰にふさわしい英雄的行為が本当にあったのか。さまざまな証言者の食い違う回想をたどるうち、サーリングは次第に隠された真実と向き合うことになる。

その調査は、彼自身の戦場でのトラウマとも重なりながら、やがて衝撃の結末へと向かっていく——。

作品データ

《スタッフ》
監督:エドワード・ズウィック
脚本:パトリック・シーン・ダンカン
製作:ジョン・アヴネット、パトリック・シーン・ダンカン
音楽:ジェームズ・ホーナー
撮影:ロジャー・ディーキンス

《キャスト》
出演:
デンゼル・ワシントン(ナット・サーリング中佐)
メグ・ライアン(カレン・ウォルデン大尉)
マット・デイモン(イラリオ伍長)
ルー・ダイアモンド・フィリップス(モンフリーズ軍曹)
ブルース・マッギル
スコット・グレン

《ちなみに!》
原題 Courage Under Fire は直訳すると「火の下の勇気」、つまり「戦火の中の勇気」という意味。これは主人公たちが物理的な戦場のみならず、道徳的・心理的な“炎の中”を生き抜く勇気を象徴している。

メグ・ライアンにとっては珍しいシリアスな軍人役であり、その役作りのために徹底したトレーニングを受けて撮影に臨んだことでも話題となった。

マット・デイモンもこの作品で注目を集め、のちの『グッド・ウィル・ハンティング』へとつながっていく。

ちまたの評価は低いようだが、個人的には好きな作品だった。
是非、ご鑑賞ください!!でした!

爺さん頑張ってます!
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