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原題:The Trouble with Harry 製作年:1955年 製作国:アメリカ 上映時間:99分
ジャンル:ブラックコメディ 私のおすすめ度:★★★★☆/4.5点
死体があるのに 誰も急がない。この脱力がクセになる。事件より人間の方が厄介!
ジャンル:ブラックコメディ 私のおすすめ度:★★★★☆/4.5点
死体があるのに 誰も急がない。この脱力がクセになる。事件より人間の方が厄介!
作品解説・コメント
森の中で男の死体が見つかる。普通なら事件の匂いが立ちのぼるはずなのに、この映画はそこから妙にのんびりした方向へ転がっていく。
「誰がやったんや」より先に、「これ どうしたらええねん」が来る。その優先順位のズレが、最初から最後まで続く。
「誰がやったんや」より先に、「これ どうしたらええねん」が来る。その優先順位のズレが、最初から最後まで続く。
ヒッチコック作品と思って観ると、サスペンスの作法から外した感じに驚くかもしれない。でも、この肩透かしがむしろ味になる。
緊張を作らないことで、会話と間(ま)と空気のズレが際立ってくる。気づけば、死体より人間を見てしまう映画になってる。
《見どころ 》
緊張を作らないことで、会話と間(ま)と空気のズレが際立ってくる。気づけば、死体より人間を見てしまう映画になってる。
《見どころ 》
見どころは「死体があるのに空気が重くならない」この一点に尽きると思う。登場人物たちは慌てるより先に、自分の都合や体裁を整えようとしてしまう。
その反応がいちいち可笑しくて、しかもどこか現実味がある。
それに、秋の田舎町の風景がやたら美しく、画面が穏やかなぶん、やってることの非常識さが際立つ。このギャップが心地いい。ヒッチコックが恐怖ではなく、人間の“ズレ”を主役にした異色作として、じわっと効いてくる一本。
その反応がいちいち可笑しくて、しかもどこか現実味がある。
それに、秋の田舎町の風景がやたら美しく、画面が穏やかなぶん、やってることの非常識さが際立つ。このギャップが心地いい。ヒッチコックが恐怖ではなく、人間の“ズレ”を主役にした異色作として、じわっと効いてくる一本。
◉動画・あらすじ
The Trouble With Harry (1955) Trailerhttp://www.imdb.com/title/tt0048750/Director: Alfred HitchcockEdmund Gwenn, John Forsythe, Mildred Natwick, Mildred Dunn...
《あらすじ》
アメリカの田舎町。秋の森で散歩をしていた男が、偶然ハリーという男の死体を見つけてしまう。
アメリカの田舎町。秋の森で散歩をしていた男が、偶然ハリーという男の死体を見つけてしまう。
知らせを聞いた住民たちは集まってくるが、警察に知らせる前に、それぞれが「もしかして自分が…」と心当たりを口にしはじめる。
ところが、事態はなぜか深刻にならず、死体は埋められ、掘り返され、また移動される。人々は妙に落ち着いたまま、話は恋やお金や体面のほうへ滑っていく。気づけば“事件”より“人間関係”が中心になり、一日はのんびりと暮れていく。
◉作品データ&豆知識
《スタッフ》
監督/製作:アルフレッド・ヒッチコック
脚本:ジョン・マイケル・ヘイズ
音楽:バーナード・ハーマン
撮影:ロバート・バークス
《キャスト》
出演:
エドマンド・グウェン
ジョン・フォーサイス
シャーリー・マクレーン
ミルドレッド・ナトウィック
エドマンド・グウェン
ジョン・フォーサイス
シャーリー・マクレーン
ミルドレッド・ナトウィック
《こぼればなし・裏話》
・シャーリー・マクレーンの映画デビュー作
・ヒッチコックとバーナード・ハーマンの重要な初期コラボとしても知られる
《原題の意味合いとは》
The Trouble with Harry
直訳すると「ハリーに関する厄介ごと」
犯人探しより、死体があることで発生する“面倒”の連鎖を、そのままタイトルにしてる感じがいい
《総評として》
この映画の魅力は、ブラックコメディなのに、感触がやたら柔らかいところやと思う。死体がある。けど、叫ばない。走らない。空気も煽らない。
そこにあるのは、日常の延長みたいな小さな都合と、小さな嘘と、小さな体裁。
だから笑えるし、ちょっとだけ胸に刺さる。人間って、案外こんなもんやろな…と納得してしまう怖さもある。
ヒッチコックの“名匠感”を期待して観ると、拍子抜けする人もおるはず。
でも、この脱力は狙って作った強さで、サスペンスの緊張じゃなく、ズレた会話と落ち着き過ぎた行動でジワジワ引き込んでくる。秋の景色の美しさも含めて、気分を少し横にずらしたい日に効く一本。
観終わったあとに残るのは事件の解決やなくて、「人間のおかしさ」そのもの。そこがこの映画の上手さやと思う。
爺さん頑張ってます!そこにあるのは、日常の延長みたいな小さな都合と、小さな嘘と、小さな体裁。
だから笑えるし、ちょっとだけ胸に刺さる。人間って、案外こんなもんやろな…と納得してしまう怖さもある。
ヒッチコックの“名匠感”を期待して観ると、拍子抜けする人もおるはず。
でも、この脱力は狙って作った強さで、サスペンスの緊張じゃなく、ズレた会話と落ち着き過ぎた行動でジワジワ引き込んでくる。秋の景色の美しさも含めて、気分を少し横にずらしたい日に効く一本。
観終わったあとに残るのは事件の解決やなくて、「人間のおかしさ」そのもの。そこがこの映画の上手さやと思う。
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