原題:Boys Don’t Cry 製作国:アメリカ 製作年:1999年 上映時間:119分/PG12
ジャンル:社会派ドラマ
代わりになる存在はい無い!だから、人生を生き抜くことこそが不可欠。
作品情報・コメント
1993年ネブラスカ州で起きた強姦・殺害事件の被害者であるブランドン・ティーナの人生を描いた作品。主演のヒラリー・スワンクは、本作でアカデミー主演女優賞をはじめとする多数の賞を受賞した。
最近トランスジェンダーについては、我が国でも関連ニュースが多いなか、テーマに興味を持ち鑑賞となりました。
トランスジェンダーへのヘイトクライムを扱った映画は過去にも観ましたが、今作品は初めてです。
キンバリー・ピアース監督の初めての作品で、ヒラリー・スワンクの演技は特に素晴らしく、トランスジェンダーの内面的な葛藤をリアルに表現していたように感じます。
鑑賞後、思ったことは「差別はなぜいけないのか」を知識として理解するだけではなく、実際にその気持ちをこの映画で経験することが重要です。
感じる感情はかなり沈んでしまうかもしれませんが、その感情こそがこの作品の核心です。
さらに、この映画は1993年に実際に起きた事件を基にして制作されており、エンドロールでその事実が示されるため、衝撃が二重に、そして三重に増幅されます。
アメリカが自由の国と称される一方で、差別による悲劇が後を絶たないという現実が浮かび上がります。
映画は社会の「腐った部分」を露呈し、「これが正しいのか?」と問いかけてきます。
性の違いや社会的な基準に反する理由で、自分自身を否定されることは生き抜く上での障壁となりますが、代わりになる存在はい無い!だから、人生を生き抜くことこそが不可欠。
その旨を伝えるのが映画『ボーイズ・ドント・クライ』であり、必見の作品です。
動画とあらすじ
《ザックリあらすじ》
アメリカ、ネブラスカ州に住む性同一性障害の青年、ブランドンは地元のバーで、刑務所から戻ってきた男性、ジョンと出会う。
ふたりはすぐに意気投合し、一緒にフォールズ・シティで過ごすようになるが、この町で彼はラナという女性に出会い、次第に恋に落ちる。
ある日、ジョンと仲間たちと出かけた際、ブランドンはスピード違反を犯してしまい、警察によって運転免許証の照会が行われます。ここでブランドンの生まれつきの性別が仲間たちに知られてしまう。
それでもなお、ラナは深くブランドンを愛しているが、ブランドンの人生に大きな変化に直面することに…………….。
作品データ
《スタッフ》
監督:キンバリー・ピアース
脚本:キンバリー・ピアース アンディ・ビーネン
製作:ジェフリー・シャープ ジョン・ハート エバ・コロドナー クリスティーン・バッション
製作総指揮:パメラ・コフラー ジョナサン・セリング キャロライン・カプラン ジョン・スロス
撮影:ジム・デノールト
音楽;ネイサン・ラーソン
《キャスト》
出演:
ヒラリー・スワンク
クロエ・セビニー
ピーター・サースガード
ブレンダン・セクストン3世
アリソン・フォランド
アリシア・ゴランソン
配給:20世紀フォックス映画
長々とお付き合いありがとうございます。
乱文をお許しください!
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