今作品は偽装殺人映画の元祖かも!
先日、『めまい』ってヒッチコックの作品を観ていたんですが、初回見たときはかなり昔の昔で、内容の記憶さえ全く覚えていなかった。そんなんで、観賞に至ったんです。
それと絶世の美女とうたわれたキム・ノバクさんをもう一度観た威という理由もありました。ただ、今の人に彼女の名前出しても、分かる方は多くは無いでしょう。
私は、彼女のなんとも言えない神秘的な雰囲気に魅力を感じていたんです。
さて、ヒッチコックさんは、ブロンドの女性がとてもお好きなようで、大概の彼の作品には登場しています、有名な話ですが、ちょっと道がそれました。
改めてこの映画を観て分かったことがあるんです。
昨今の映画やドラマなどで、偽装殺人を扱ったの作品ってよくあるじゃないですか。私もこの作品を観てからですが、ひょっとして、この『めまい』ってのが、偽装殺人の元祖ではないかとね。
作品自体は、のったりしたテンポで進みますが、全体のムードというか古き良きアメリカを感じさせてくれます。
ポイントは偽装殺人なのですが、そこにはひとりの女に取り憑かれた男が居るんです。ロマンス、サスペンスが入り交じった作品です。
ストーリーは、高所恐怖性の刑事がある危険で負傷?そして、退職。これ幸いと彼の友人があることを仕掛けるんです。
そうです、偽装殺人なんです。
彼曰く、妻が情緒不安定なので、一度、尾行してもらえないかと依頼。主人公は嫌々ながらも、彼女の身辺捜査を始める。
そして、美しい彼女を観て、興味を持ち出す主人公。もうここからは、刑事と不思議な行動を取る彼女ばかりが画像に、そしてある切っ掛けで、彼女が彼の自宅で一泊。
そりゃ来たって、私声を出しました。
ここからは、もうラブロマンスです。共に惹かれる2人は、深く深く愛し始めるのです。ありがちな話ですが、まあ良しとしましょう。
そろそろ、起承転結の「転」に入ります。
彼を誘った彼女は、事件現場であるだろう「塔」がある場所へ導き、一気にその塔を登り始めるんです。それを追う彼でしたが、彼は高所恐怖性。
ここがポイント!この辺りのもって行き方が良かった。
登り切れない彼は、途中半ばで、彼女が塔から飛び降りるのを目撃するんです。そして、赤い瓦屋根に横たわる彼女!嗚呼!なんという終わり方でしょう。
しかし、話は続くのです。
その後、彼女がいなくなった彼は、呆然の日々が続くのです。が、ひょんなことから彼女に似た情勢を見つけるのです。こりゃ大変だって、すぐに彼女のホテルへ。
そして、彼女をデートに誘うんですが、事件発覚を恐れた彼女は一度は断るのですが、とうとう彼について行くんですが、ここからの話を言っちゃうと、観る方に失礼なので、後はご自分の判断で観賞ください。
サスペンスあり、ロマンスありで変化に富んだ作品です。私的にはヒッチコック作品の上位ランクを付けています。旨く成功した偽装殺人でしたが、偶然死んだはずの彼女を見つけ、執拗に彼女に迫る彼の気持ちは良く理解できます。
結局、その偶然はきっと必然だったようにも感じます。そこには、2人の愛情ってのがあって、これが切っ掛けで悲しい結末となるのです。
最後に、原題は『VERTIGO』で、邦題は『めまい』となってますが、原題の意味は、通例高所から下を見た時のめまい。または、空間識失調となっています。また、この作品は、原作の「死者の中から」というのをヒッチコックさんが、映画化しました。以上予備知識。
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