原題:La Curee
製作国:フランス
製作国:1966年
配給:コロムビア
私のおすすめ度:★★★☆☆/3.7点
《作品解説・コメント》
ロジェ・ヴァディム監督が、エミール・ゾラ原作「はらわた」をベースに、当時の妻ジェーン・フォンダを主演に起用した1966年のフランスのドラマ映画。
ジェーン・フォンダのヌードを多用し、エロティックな面を強調した内容になっているのが嬉しい!
映画の英語タイトルは『”The Game Is Over”』。なるほど、最後のシーンで「なるほど」とうなずいた。
この時代、彼女はヨーロッパで活躍しており、あのエロティックSFの金字塔「バーバレラ」などに出演しているころだからよけいだ。
『獲物の分け前』の意味合いとは!
20歳年の離れた実業家の夫と結婚した資産家の娘ルネは、日々豪勢な暮らしを満喫していたんだが、先妻と夫との息子マクシムが同居している。当初は、息子も嫁も悪ふざけを楽しんではいたんですが、ひょんなことから彼らの関係が………………………. 。
まぁ、そもそもこのような状態ならどうなるかは想像つきますよね。ほいでもって、互いの愛を確かめつつ、親父と別れて結婚しようとする。そこ前は良かったんですが、この爺かなりのやり手で、密かに息子の婚約者を決めていた。
彼女が,夫に離婚を請求すると、秘策をとって離婚できないように働く。ここからが見どころですが、さて息子はどういう態度を取ったかです。
俺は,金も無いし綺麗な後妻も金はあるんだが、親父の秘策でどうにもならない。じゃ後妻との結婚は諦めて、親父の進める婚約者と……..。
ある夜、婚約パーティを目にした嫁が呆然と屋敷を歩き、真っ白な壁の部屋に座り込むラストシーン…………..。嫁は豪勢な監獄に囚われたものとなった。何とも言えない余韻がただよう。
要は、「獲物」となったのは、嫁の方でした。原題の“La curée”の意気は「争奪戦」と「猟犬に与える獲物の分け前」のこと(原作はE・ゾラ『はらわた』)。冒頭に主人が飼っている猟犬が琴線となる。
《ざっくりあらすじ!》
莫大な遺産を相続しながら、家庭に縛られたくない若く美しいルネは、20歳以上も年上の初老の事業家アレクサンドルと結婚する。
愛のない二人はパリ郊外の豪邸で暮らし始めるが、そこにはアレクサンドルの先妻の息子マキシムがいた。
次第に若いマキシムに夢中になり、夫の目を盗んでは彼と体を重ね合うルネ。ついにはすべてを譲渡して、マキシムと一緒になろうとまで思いつめるが…。
《キャスト》
ルネ:ジェーン・フォンダ
アレクサンドル:ミシェル・ピッコリ
マキシム:ピーター・マッケナリー
アンヌ:ティナ・オーモン
《スタッフ》
監督・脚本:ロジェ・ヴァディム 『バーバレラ』
原作:エミール・ゾラ
脚本:ロジェ・ヴァディム、ジャン・コー
撮影:クロード・ルノワール
美術:ジャン・アンドレ
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