人間なんてちっぽけな動物


原題:
A Hidden Life 製作国:アメリカ/ドイツ 製作年度:2019年 上映時間:175分
ジャンル:戦争・ドラマ おすすめ度:★★★★☆

作品解説・コメント

「ツリー・オブ・ライフ」や「シン・レッド・ライン」の巨匠テレンス・マリックが、第2次世界大戦時のオーストリアで、ヒトラーへの忠誠を拒みつつ、信念に殉じた実在の農夫の物語を映画化したヒューマンドラマ。

最初のシーンが美しい。自然豊かな中山と谷に囲まれた美しい村で、慎ましく暮らしていたフランツその家族の話なんだけど、当時、ナチスは敗戦色が激化。

その理由でフランツは戦争へと狩り出される。しかし、ナチスヒトラーへの忠誠を拒んだことで、収監される羽目になるんだが、ここからが本筋です。

マリック監督の作品は、前述した2作品は観ましたが、ほとんど理解できずにいました。しかし、今作品は、ナチス絡みなので当初から観たかった作品でした。

ヒトラーへの忠誠って、右手を挙げてのあれかな?下らん仕草は、きっと嫌だったんだな!特に感じたのは、フランツは人を殺すのが嫌だったと思う。戦争といえども人は殺せん。

その後、村人からの嫌がらせ(中には共鳴する人もいたけど)は耐えない。あれだけ仲の良かった村人たちも一変。とうそう、家族も村八分になってしまった。

そんな中、フランツに死刑宣告が下るんだが、弁護士が書面にサインすれば、死刑は免れると……。しかし、このフランツ、とても頑固。結果は、言いません。見てください。

とても悲しく、辛い映画でした。あの美しい自然とは裏腹でしたね。

こういう作品は、見たことが在りますが、やはりそこには正義があるんですね。

動画とあらすじ

《ザックリあらすじ》
第2次世界大戦下のオーストリア。山あいの小さな村で農業を営むフランツ・イェーガーシュテッターは愛する妻ファニと子どもたちに囲まれ穏やかな日々を送っていた。戦火は激しさを増し、ついに彼のもとにも召集令状が届く。

しかし、フランツは、ヒトラーへの忠誠を頑なに拒み、即座に逮捕されてしまう。裁判を待つフランツをフランチスカは手紙で励ますが、彼女自身もまた、裏切り者の妻として村人たちから酷い仕打ちを受けていた。ナチスに加担するよりも自らの信念に殉じ、後に列福された。
(引用元:映画.com)

作品データ

《スタッフ》
監督:テレンス・マリック
脚本:テレンス・マリック
音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード

《キャスト》
アウグスト・ディール
バレリー・パフナー
2019年2月に他界した名優ブルーノ・ガンツが判事役を務めている。

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