(邦題)オールスマイルス/クラーク=ボランビッグバンド

今回は、私の大好きなヨーロッパのビッグバンドを取り上げてみました。

60年代後期のヨーロッパのビッグバンドの代表格がこのケニー・クラーク=フランシー・ボランビッグバンドです。

思うに、相変わらず凄いジャケットで買うときは廻りを気にしたもんです。(学生でしたから)

さてさて、60年代というのはアメリカから移住した黒人とヨーロッパのミュージシャンの混成バンドが多数生まれた時代だったそうです。

このクラーク&ボランバンドはそうした中での最高のバンドであり、彼ら双方の良いところが多く見受けらると感じます。

なんたってメンバーが豪華ですし、MPSの録音が素晴らしい。

バンドリーダーのケニー・クラークはもちろんのこと、Benny Bailey, Idrees Sulieman, JohnnyGriffin, Sahib Shihabuなど、凄い御仁が勢揃い。

嬉しかったのは、ヨーロッパっぽい派手さは無くあくまでトラディショナルなビッグバンドサウンドを展開しているあたりです。

特にでは無いが、気になったことといえば、何故このバンドがツインドラムを使用していることでした。

具体的な理由ははっきりしていませんが、おそらくビバップドラミングの先駆者であるケニー・クラークのプレースタイルが大きな影響を与えていると考えられます。

クラークのドラミングは軽快で、派手なアクセントや華麗なテクニックよりも、スムーズなビートが重要視されたようです。

また、このバンドの演奏は非常にクラシックでオーソドックスなところも納得の一枚です。

派手なハイノートの連打などはあまり見られず、シンプルでスイング感あふれる演奏スタイルが特徴です。

最後に、このレコードのレーベルであるMPSについて!

優れた音質で知られていルMPSですが、かつて大手レコード会社の主流はVictorやCBSなどでしたが、MPSはドイツの大企業BASFが所有していたんです。

そのため高品質な音響体験を提供できたっていうことです。特有のエコーの響きやミックスのバランス感覚は、ヨーロッパらしい音の雰囲気を醸し出しています。

是非、お聴きください!

ちなみに、本作と続編のMore Smilesはスタンダード主体の選曲になっています。

Track&Personal

Track
1. Let’s Face The Music And Dance – 3:23
2. I’m All Smiles-3:25
3. You Stepped Out Of A Dream – 3:03
4. I’m Glad There Is You-3:29
5. Get Out Of Town-4:47
6. By Strauss-3:35
7. When Your Lover Has Gone – 4:16
8. GLoria-4:21
9. Sweet And Lovely – 3:36
10. High School Cadets – 2:05

Personal
Kenny Clarke-ds, co-leader/ Francy Boland-piano, co-leader
Trumpets: Benny Bailey, Idrees Sulieman, Jimmy Deuchar, Sonny Grey
Trombones: Ake Persson, Nat Peck, Eric Van Lier
Saxophones: Derek Humble, Johnny Griffin, Tony Coe, Ronnie Scott, Sahib Shihab
Bass:Jimmy Woode
Drums: Kenny Clare
Vibe: Dave Pik
(1968年録音?)

長々とお付き合いありがとうございました!
尚、乱文お許しください。

爺も頑張ってます!
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