原題:Extremely Loud and Incredibly Close 製作国:アメリカ 製作年:2011年製作 
上映時間:129分/G ジャンル:人間ドラマ 私のおすすめ度:★★★★☆/4.0点

作品情報・コメント

2005年に発表され、「9・11文学の金字塔」と評されたジョナサン・サフラン・フォアによるベストセラー小説を、スティーブン・ダルドリー監督が映画化。

この映画は、愛する父親の死に向き合い、それを乗り越えて成長していく過程を描いた成長譚です。

主人公の少年にアスペルガー症候群の兆候があることが明らかになった瞬間、それまでの彼の言動や行動に納得させられます。

ただ、作品全体にエキセントリックな表現が見られながらも、なぜか不思議な上品さが漂っている点が特徴的だと感じます。

一方で、母親が放任主義を取っている点に疑念が湧きますが、終盤でその疑念が解消される脚本が素晴らしいです。

特に、「あのビルにいたのが、ママなら良かった」という痛烈な台詞が印象的でしたが、最終的に母子が和解できたことに心から「良かった」って思いました。

この映画はナイーブな少年を主役にしており、作風には他の映画との類似性が感じられるかもしれませんが、監督が「リトル・ダンサー」と同じ方であることを知って納得しました。

映画を観終わった後、なぜかすっきりとした気持ちになりますね。

動画とあらすじ

《ザックリあらすじ》
9・11テロで最愛の父を失った少年、オスカーは、クローゼットで1本の鍵を見つけ、この鍵を使って、父親が残したメッセージを探すためにニューヨークの街へ飛び出すことを決意します。

一方で、第二次世界大戦で運命が変わった祖父母や、9・11の悲劇で命を落とした父といった、歴史の中で過去に直面した3世代の物語が織り交ぜられる。

この物語は、最愛の者を失った人々が再び生きる力と希望を見つける過程を描いる。

作品データ

《スタッフ》
監督:スティーブン・ダルドリー
製作:スコット・ルーディン
原作:ジョナサン・サフラン・フォア
脚本:エリック・ロス
撮影:クリス・メンゲス
編集:クレア・シンプソン
音楽:アレクサンドル・デプラ

《キャスト》
出演:
トム・ハンクス/トーマス・シェル
サンドラ・ブロック/リンダ・シェル
トーマス・ホーン/オスカー・シェル
マックス・フォン・シドー
ビオラ・デイビス
ジョン・グッドマン
ジェフリー・ライト
ゾーイ・コールドウェル

配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2012年2月18日

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