
アメリカン・スナイパー(2014)
【作品紹介】
クリント・イーストウッド監督が、実在した伝説的スナイパー、クリス・カイルの自伝をブラッドリー・クーパー主演で映画化した戦争ドラマ。
海軍特殊部隊ネイビーシールズに所属するカイルは、狙撃手としてイラク戦争へ派遣される。
卓越した狙撃能力で多くの仲間を救い、やがて“レジェンド”と呼ばれる存在になっていく。
しかし、戦場で英雄として称えられる一方、過酷な任務を重ねるたびに、その心は少しずつむしばまれていった。
帰国すれば、彼を待っているのは妻と子供たちとの穏やかな生活。ところが身体は故郷に戻っても、心は戦場から離れることができない。
家族を愛する夫、父親としての自分と、仲間を守る兵士としての自分。その間で苦悩するカイルの姿が描かれていく。
見どころは、息をのむ狙撃シーンや緊迫した戦闘だけではない。戦場で極限状態を経験した兵士が、日常へ戻ることの難しさを描いている点にある。
イーストウッド監督は単純な英雄物語にせず、戦争が一人の人間と家族に残す傷を静かに映し出す。
肉体を大きく作り込んだブラッドリー・クーパーの熱演も印象的。戦争の緊張と、その後に続く苦悩を重厚に描いた作品で、第87回アカデミー賞では音響編集賞を受賞した。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:8月31日(月)午後1:00〜午後3:14
上映時間:2時間14分
原題:AMERICAN SNIPER (2014年・アメリカ)
製作・監督:クリント・イーストウッド
原作:クリス・カイル、スコット・マクイーウェン、ジム・デフェリス
脚本:ジェイソン・ホール
撮影:トム・スターン
出演:ブラッドリー・クーパー、シエナ・ミラー、ルーク・グライムス ほか
ターミネーター(1984)
【作品紹介】
アーノルド・シュワルツェネッガーが、不死身の殺人マシーン“ターミネーター”を演じたSFアクションの名作。監督・脚本を手掛けたジェームズ・キャメロンの出世作でもある。
機械が人類を支配する未来から、1984年のロサンゼルスへ一体のターミネーターが送り込まれる。その目的は、未来で人類抵抗軍のリーダーとなるジョン・コナーの母親、サラ・コナーを抹殺すること。何も知らず日常を送っていたサラは、突然その命を狙われることになる。
一方、未来の人類側も彼女を守るため、戦士カイル・リースを過去へ送り込む。こうしてサラとリースは、どこまでも追ってくるターミネーターから逃げながら、生き残りを懸けた戦いに挑んでいく。
見どころは、圧倒的な力を持つターミネーターの恐ろしさ。表情をほとんど変えず、撃たれても倒されても追跡を続けるシュワルツェネッガーの存在感は強烈で、SFでありながらホラー映画のような緊張感も漂う。
低予算ながら、スピード感のある演出と巧みなアイデアによって独特の世界観を作り上げたキャメロンの手腕も見事。SF、アクション、サスペンス、そしてサラとリースの物語を融合させ、後に続く壮大なシリーズの原点となった一本である。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:9月1日(火)午後1:00〜午後2:48
上映時間:1時間48分
原題:THE TERMINATOR (1984年・アメリカ)
製作・脚本:ゲイル・アン・ハード
監督・脚本:ジェームズ・キャメロン
撮影:アダム・グリーンバーグ
音楽:ブラッド・フィーデル
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マイケル・ビーン ほか
暗くなるまで待って(1967)
【作品紹介】
オードリー・ヘプバーン主演。閉ざされたアパートの一室を舞台に、目の見えない女性と犯罪者たちの攻防を描いた傑作サスペンス。
空港で見知らぬ女性から人形を預かったサムは、目の不自由な妻スージーが待つ自宅へ持ち帰る。
しかし、その人形には麻薬が隠されていた。
事情を知らないサムが留守にしたある日、人形を取り戻そうとする3人の男がスージーの前に現れる。男たちはそれぞれ別人を装い、巧みな嘘を重ねながら人形のありかを聞き出そうとする。
最初は彼らの言葉を信じていたスージーだったが、会話のわずかな食い違いや不自然な気配から、次第に何かがおかしいことに気づき始める。
そして、自分が危険な状況に置かれていることを悟った彼女は、視覚以外の感覚と知恵を頼りに男たちへ立ち向かっていく。
見どころは、限られた空間だからこそ生まれる息苦しいほどの緊張感。目が見えないというスージーの弱点が、やがて暗闇の中では思わぬ強みに変わっていく展開も秀逸だ。
特に終盤、照明を巧みに使った攻防は本作最大の見せ場。ヘプバーンの繊細さと芯の強さを感じさせる演技も素晴らしい。
「ダイヤルMを廻せ!」のフレデリック・ノットによる舞台劇を、「007」シリーズのテレンス・ヤング監督が映画化したサスペンスの名作である。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:9月2日(水)午後1:00〜午後2:49
上映時間:1時間49分
原題:WAIT UNTIL DARK (1967年・アメリカ)
製作:メル・ファーラー
監督:テレンス・ヤング
原作戯曲:フレデリック・ノット
脚本:ロバート・カーリングトン、ジェーン・ハワード・カーリングトン
撮影:チャールズ・ラング
音楽:ヘンリー・マンシーニ
出演:オードリー・ヘプバーン、アラン・アーキン、リチャード・クレンナ ほか
黒い絨氈(1954)
【作品紹介】
チャールトン・ヘストン主演。南米アマゾンの奥地を舞台に、すべてを食い尽くすアリの大群“マラブンタ”との壮絶な戦いを描いたパニック・スペクタクル。
1901年。広大な農園を築き上げたクリストファーのもとへ、アメリカからジョアンナという女性がやって来る。彼女は代理人を通じて結婚することになったクリストファーの妻だった。しかし、初対面となった二人の間には考え方や生活環境の違いがあり、なかなか心を通わせることができない。
そんな中、ジャングルでは異変が起きていた。行く手にある動植物を食い尽くしながら進む、巨大なアリの群れ“マラブンタ”が大移動を開始したのだ。その進路にはクリストファーが築いた農園があり、やがて想像を絶する大群が迫ってくる。
見どころは、地面を黒く埋め尽くして押し寄せるアリの恐怖と、それを迎え撃つ人間たちの攻防。単なる怪物パニックではなく、前半ではクリストファーとジョアンナのぎこちない夫婦関係をじっくり描き、後半の災害パニックへつなげていく構成も面白い。
頑固な農園主を演じるチャールトン・ヘストンの存在感も十分。「宇宙戦争」のバイロン・ハスキン監督による特撮と迫力ある演出も見どころで、古典的パニック映画ならではの豪快さを楽しめる作品である。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:9月3日(木)午後1:00〜午後2:36
上映時間:1時間36分
原題:THE NAKED JUNGLE (1954年・アメリカ)
製作:ジョージ・パル
監督:バイロン・ハスキン
原案:カール・スティーブンソン
脚本:フィリップ・ヨーダン、ラナルド・マクドゥガル
出演:チャールトン・ヘストン、エリノア・パーカー、エイブラハム・ソフィア ほか
オレゴン魂(1975)
【作品紹介】
ジョン・ウェインがアカデミー主演男優賞を受賞した『勇気ある追跡』の隻眼の保安官ルースター・コグバーンを再び演じた痛快西部劇。
共演は、本作がジョン・ウェインと初共演となった名女優キャサリン・ヘプバーン。
荒っぽい性格と強引な捜査が問題となり、保安官バッジを取り上げられてしまったコグバーン。そんな彼のもとに、かつて友人だったブリードとホーク率いる無法者一味が大量のニトログリセリンを強奪したとの知らせが入る。
危険な一味を追跡するため、コグバーンは再び任務に復帰することになる。追跡の途中、一味に牧師の父を殺された女性ユーラと、先住民の少年に出会ったコグバーンは、二人と行動を共にすることに。
最初は反発し合っていたコグバーンとユーラだったが、危険な旅を続けるうちに、少しずつ互いを認め合っていく。
見どころは、荒野を舞台にした追跡や銃撃戦と、ジョン・ウェインとキャサリン・ヘプバーンという二大スターの掛け合い。
豪快で頑固なコグバーンに対し、気丈で一歩も引かないユーラとのやり取りにはユーモアがあり、物語に温かみを与えている。
西部劇らしいアクションと冒険に、年齢を重ねた男女の絶妙な関係を織り込んだ、肩の力を抜いて楽しめる娯楽西部劇である。
【NHKプレミアムシネマ/放送日と作品情報】
放送日時:9月4日(金)午後1:00〜午後2:48
内容時間:1時間48分
原題:ROOSTER COGBURN (1975年・アメリカ)
製作:ハル・B・ウォリス
監督:スチュアート・ミラー
原作:チャールズ・ポーティス
脚本:マーティン・ジュリアン
出演:ジョン・ウェイン、キャサリン・ヘプバーン、アンソニー・ザーブ、リチャード・ジョーダン ほか
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