万太郎は、植物学の教授である徳永に、新たな助手として招かれることになり、7年ぶりに教室に戻ってきた。
徳永は、教室の標本を増やすことを重視し、万太郎に熱心に協力を依頼する。万太郎にとってはこの仕事はありがたいものだが、その背後には徳永たちが探求している顕微鏡の「奥の世界」への情熱があった。
しかし、万太郎の自身の研究が時代遅れであるという現実を、同僚の大窪に指摘されてしまう。大窪が大学を去り、助教授の棚田が新たに着任する中、万太郎は自身の研究に対する不安と向き合いつつ、教室での日々を過ごしていた。
一方、みえが経営する料亭は好調であり、仲居の寿恵子は、その明るさと愛嬌を武器にして、料亭の活気を一層盛り上げていた。
そんな中、植物学の教室に陸軍大佐の恩田と里中が現れる。彼らは台湾での学術調査団に参加するためのメンバーとして選ばれ、岩崎からの推薦も受けていた。
万太郎もその調査団の一員として選ばれ、台湾への派遣が決まる。
しかしながら、恩田は現地での護衛のため、万太郎に拳銃を手に入れるよう指示する。これに対して万太郎は、自身が学者としての使命を果たすべきであり、暴力を選ぶことに納得がいかない思いを抱える。
その後、万太郎の想いを知った寿恵子は、彼を勇気づけるために、拳銃の代わりに「日本植物志図譜」を持たせて台湾へ送り出す。
この行動が、万太郎の使命と信念を再確認させ、彼の台湾での新たな旅立ちを支える一瞬となった。
以上が、今週の『らんまん』のあらすじです。
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