今週のあらすじ
ドレス姿の寿恵子が万太郎の家にやって来て長屋は大騒ぎになりながらも、万太郎の部屋に入った寿恵子は山となった本と標本に囲まれてぼう然とした。
そこで彼女は万太郎が、追い求める夢がいかに大きなものかを理解するのだった。
改めて万太郎の植物図鑑への思いを聞いた寿恵子は、決意を込めて言いました。「あなたは草花の道をひたすら突き進むのです。全速力で。私もあなたと一緒に大冒険を始める覚悟です」。
万太郎は驚きながらも、「寿恵子さん……!」と言いました。
後日、改めて白梅堂へ挨拶に行った万太郎は、まつと文太に挨拶する。
彼は図鑑を分冊で発行し、少しずつ売って生活していくつもりだと説明し、寿恵子も自分も働くことを話す。
その時、まつは文太と一緒に故郷に帰ることを考えていると明かす。
半年後、甑倒しの日に合わせて、万太郎、寿恵子、竹雄は峰屋に帰るが、皆はたくましく成長した万太郎と可愛らしい寿恵子を歓迎。
タキは万太郎の前で平静を装っていましたが、実は末期のがんで全身に痛みを抱えていたのだった。万太郎がタキを寝かせようとすると、タキは寿恵子に向かって言う。
「人とは違う道を、己の道と定めた孫ではございますけんど、どうか末永うよろしゅうお頼申します」と。
寿恵子も手をついてタキに挨拶した。
その日、万太郎たちの帰郷を祝う酒宴が盛り上がっていたが、実は峰屋は、税金の問題で苦しい状況にあった。
綾がその重責を一人で背負おうとしていると気付いていた竹雄は、綾に「あなたを一人っきりにはせん」と改めて思いを告げた。
数日後、峰屋に大学から手紙が届く。
そこには波多野と藤丸からの手紙とともに、ロシアのマキシモヴィッチ博士からの手紙も入っていた。
万太郎がロシアに送ったマルバマンネングサが新種に認められ、 「makino」 という言葉が入った学名が付けられたのだ。
万太郎、寿恵子、竹雄は喜び合う。
話を聞いたタキは、祝言を急ぐように言った。「・・・・・・草の道が海の向こうにもつながっちゅうがじゃろう? サッサと行きい」
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