このレコードは、木管楽器のサックス類を除いてピアノも排除した編成の中型コンボで、ゴルソンが全曲のアレンジを手掛けたユニークな作品です。

ブラスバンドジャズのような感じですね。

実は、このアルバムでリーダーを務めるファーマーのソロが全曲で聴けないというのが気になりました。

ゴルソンのアレンジが前面に出ていることもあり、内容の良さに比べてファーマーのリーダー作としてはあまり評価されていなかったようです。

トップの曲「Nica’s Dream」も素晴らしいですが、次の「Autumn Leaves」は、あの「SOMETHIN’ ELSE」の静かな雰囲気に対し、このバージョンは活気に満ちた演奏です。

クリーヴランドのトロンボーンとローヤルのトランペットが素晴らしい味を出しています。

また、「Five Spot After Dark」はあの人気バージョンの1週間前に録音されたもので、巧妙なアレンジが際立っています。

しかし、最も印象的なバージョンは意外にもB面のトップ曲「April In Paris」です。

短いソロパートでも、なんともインパクトがありますね。言ってもいいくらい、「知られざる名バージョン」ですね。

Track&Personal

Track
1. Nica’s Dream
2. Autumn Leaves
3. Moanin’
4. April In Paris
5. Five Spot After Dark
6. Stella By Starlight
7. Minor Vamp

Personal
Don Butterfield/Tuba
Jimmy Cleveland/Trombone
Art Farmer/Trumpet
Curtis Fuller/Trombone
Benny Golson/Arranger
James Haughton/Sax (Baritone)
Percy Heath/Bass
Philly Joe Jones/Drums
Lee Morgan/Trumpet
Ernie Royal/Trumpet
Julius Watkins/French Horn
Recording May 1959 – May 15, 1958

爺さん頑張ってます!
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