解説・コメント
この『バグス・グルーヴ」マイルス・デイビス』は、2 回のセッションが録音されてます。
個人的には大好きなアルバムとは言えません。
大学の軽音に入って、みんなが名盤だと進めてくれましたが、ビブラフォン?
これでジャズすんのかって若干の疑問。とりあえず聴いてみたが、もひとつノリ無し!すぐに返却でした。
しかし、この歳になって、マイルスの足跡を辿りたかったので、最近はよく聴きますね。
しみじみ聴くと味があります。モンクのアドリブも味があります。
1 回目のセッションは1954年6月29日。
メンバーは、マイルス デイビス、ソニー・ロリンズ、ホレス・シルバー、パーシー・ヒース、ケニー・クラークです。2 回目は1954年12月24日のクリスマス・セッション。
メンバーは、もちろんマイルス、そしてミルト・ジャクソン、セロニアス・モンク、パーシー・ヒース、ケニー・クラーク。
2 回目のセッションは、曰く付きであって、『クリスマス・ケンカ・セッション』なんてこともちらほら。
要は、マイルスとモンクがケンカしていたという根拠のない神話がちまたで噂に!
しかし、マイルスはモンクを尊敬していたの、こんな話は無かったと。
そう言えば、どことなくぎこちないムードも感じるが、如何に!
まぁ、このクリスマスセッションは、マイルス、モンクは初共演だった事もあってのことかね!
それに引き換え、1回目のセッションはとても良いです。
マイルスとロリンズのノリが良く、古き良き時代のバップ。
すなわち50年代前半のジャズの完成形を示しているような気がします。
後に、スタンダードとなってしまったエアジンやオレオなど作品は、豪快なアドリブが楽しめます。
そして、マイルスのトレードマークともいえる、絶妙なミュートプレーも聴けます。
ご存じのガーシュインのバット・ノット・フォー・ミーも良かった。
是非、お聴きください。
トラック&メンバー(Prestige – LP 7109)
Side one
1. 「バグス・グルーヴ / Bags’ Groove」(Take 1) ミルト・ジャクソン 11:16
2. 「バグス・グルーヴ / Bags’ Groove」(Take 2) ミルト・ジャクソン 9:24
Side two
1. 「エアジン / Airegin」 ソニー・ロリンズ 5:01
2. 「オレオ / Oleo」 ソニー・ロリンズ 5:14
3. 「バット・ノット・フォー・ミー / But Not for Me」(Take 2)
ジョージ・ガーシュウィン、アイラ・ガーシュウィン 4:36
4. 「ドクシー / Doxy」 ソニー・ロリンズ 4:55
5. 「バット・ノット・フォー・ミー / But Not for Me」(Take 1)
ジョージ・ガーシュウィン、アイラ・ガーシュウィン 5:45
合計時間:46:11
セロニアス・モンク(p)
ミルト・ジャクソン(vib)
パーシー・ヒース(b)
ケニー・クラーク(ds)
ソニー・ロリンズ(ts)※
ホレス・シルバー(p)※
ルディ・ヴァン・ゲルダー・スタジオで録音
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