ニュークとは、当時のソニー・ロリンズのニックネーム。
その頃、ブルックリン・ドジャースの名選手だったドン・ニューカムにロリンズが、似ていたことからきているという。

当時のフィリー・ジョージョーンズが、言い出したとか!

さて、このアルバムはブルーノートでの最後のアルバムであり、同時に、4000番台の最初の1枚目でもある記念すべきアルバムなんです。

感動したのは、ロリンズが問答無用だよってばかりに、バンド全体をグイグイと引っ張り、スウィングさせていくあたり。

聴いてる方まで元気が自然に湧きあがってくる快感を覚えさせてくれる。

オープニングの『チューン・アップ』は、その典型でもあり、フィリー・ジョーのドラムとのデュオによる『飾りのついた四輪馬車』も完成度が高い!

実は非常に大胆かつ意表をついた試みでもあるようです。

にもかかわらず、なんら特別な意識をもなく、聴き終えてしまいそうな自然体の出来ってなんとも言えない良い気持ちです!

いつも思うことですが、ロリンズいう人は、こういった歌物をやらせると実に憎いばかりの巧さを発揮するんだね。

ウィントン・ケリー、フィリー・ジョーという若干軽めであり弾むようなスウィング感を持ったふたりがいるということもあるのだろうか?

だが、ブルーノートへの4枚のアルバムのなかでも、ある意味ではロリンズ自身が最も素直に吹っ切れたムードを発散している。

ノリが良いんだ!

ロリンズはこの翌58年に突然活動を休止し、なんと3年にもおよぶ引退生活に入ってしまうのだから、天才の考えることは理解に苦しむ。

メンバー

1. Tune Up-チューン・アップ(Miles Davis)
2. Asiatic Raesエイジアティック・レエズ(Kenny Dorham)
3. Wonderful! Wonderful!-ワンダフル!ワンダフル! (Raleigh, Edwards)
4. The Surrey With Fringe On The Top-飾りのついた四輪馬車(Rodgers, Hammerstein II)
5. Blues For Philly Joe-ブルース・フォー・フィリー・ジョー(Sonny Rollins)
6. Namely You-ネイムリー・ユー (Mercer, DePaul)
 
Sonny Rollins (ts)
Wynton Kelly (p)(4. を除く)
Doug Watkins (b)(4. を除く)
Philly Joe Jones (ds)

合計時間:34:17
録音:1957年9月22日

爺さん頑張ってます!
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