原題:The Postman Always Rings Twice 製作国:アメリカ 製作年:1981年 上映時間:123分
ジャンル:サスペンス 私のおすすめ度:★★★☆☆/3.9点
作品情報・コメント
1930年代のロサンゼルスを舞台に暗うつな時代に生きる男と女の情欲と運命を描く。監督は「ファイブ・イージー・ピーセス」のボブ・ラフェルソン。
ジェームズ・M・ケインの原作を基にデイビッド・マメットが脚色。出演はジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラング、ジョン・コリコスなど。
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のタイトルですが、実際には映画内で直接的な郵便配達が登場しないのは興味深い点だった。このタイトルは、元々ジェームズ・M・ケインの小説のタイトルから来ているそうです。
映画は、原作小説に従って物語の展開やキャラクターを描いていますが、露骨な性描写の要素が強調されることもあり、これが作品において議論の的となりましたが、観客は喜んだでしょうが、その点にフォーカスが当たり過ぎたとも言えます。
しかしながら、ジャック・ニコルソンやジェシカ・ラングの演技はかなりリアリティがあって、特に原作小説における「ファム・ファタール」とされるヒロインのキャラクターがよく表現されていました。
監督のラフェルソンやスタッフのクオリティが高いにも関わらず、映画は評価が二分された結果となったと聞きましたが、アメリカ版が大幅にカットされて日本公開版よりも短かったことも注目される点です。
さて、この「郵便配達は二度ベルを鳴らす」のタイトルについて少々!
友人に聞いた話ですが、この映画には日本語のタイトルにあるような郵便配達は登場しない。ではなぜこんなタイトルがついたのか?
James M. Cainの文庫本のあとがきによると、アメリカでは郵便配達はいつも玄関のベルを二度鳴らすしきたりになっている。つまり来客ではないという便法である。
それに郵便配達は長年の知識でどこの何番地の誰が住んでいるかをちゃんと知っているから、居留守を使うわけにはいかない。二度目のベルは決定的な報を意味する。
それと同じようにこの小説では事件が必ず二度起こる。パパキダス殺しは二度目で成功する。法廷の争いも二度ある。
自動車事故も二度、フランクも(この作品ではGino)一度去ってまた帰る。そしていつも二度目の事件が決定打となるのである。
とのことでしたが、当時はタイトルの意味合いがよく分かりませんでした!
動画とあらすじ
《ザクッとあらすじ》
南カリフォルニアの寂れた街。道はずれに建つカフェ兼ガソリンスタンドに立ち寄った流れ者フランクは、調理場の中の艶めかしい女性コーラに心を奪われる。
彼女の夫ニックは、フランクの下心に気付かないままスタンドの店員として彼を雇い入れるのだが………..。
作品データ
《スタッフ》
監督:ボブ・ラフェルソン
脚色:デビッド・マメット
原作:ジェームズ・M・ケイン
製作総指揮:アンドリュー・ブローンズバーグ
製作:チャールズ・B・マルベヒル ボブ・ラフェルソン
撮影:スベン・ニクビスト
美術:ジョージ・ジェンキンス
音楽:マイケル・スモール
《キャスト》
出演:
ジャック・ニコルソン/Frank_Chambers
ジェシカ・ラング/Cora_Papadakis
ジョン・コリコス/Nick_Papadakis
マイケル・ラーナー/Katz
ジョン・P・ライアン/Kennedy
アンジェリカ・ヒューストン/Madge
ウィリアム・トレイラー/Sackett
トム・ヒル/Barlow
ジョン・バン・ネス/Motorcycle_Cop
ラレイ・ボンド/Insurance_Salesman
配給:日本ヘラルド
長々とお付き合いありがとうございます。
尚、乱文お許しください!
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