原題:Crash 製作国:アメリカ 製作年:2004年 上映時間:112分
ジャンル:ドラマ/犯罪 映倫:PG-12 私のおすすめ度:★★★★☆/4.1
人種の違い、宗教、経済格差、銃、暴力!
作品情報・コメント
「ミリオンダラー・ベイビー」の脚本で注目を集めたポール・ハギスが、脚本に加えて自ら製作と監督も務めた衝撃のヒューマン群像サスペンス。その豪華キャストが素晴らしい!
発生したひとつの交通事故を起点に、多民族国家であるアメリカで暮らす様々な人々を取り巻く差別、偏見、憎悪、そしてそれらの繋がりが、絶妙なタッチで描かれています。
昔から、アメリカと言う国は「人種の坩堝(るつぼ)」なんて呼ばれてて、それは、多民族がアメリカという国家の元、溶け合ってひとつの民族や文化に融合していくと思われていたのですが………………。
作品前半は、アメリカの人種差別って、とても酷いんだ。と思いつつ観ているが、その関わりが全く分からないままに、進むんですが、そのうちに「誰が、誰か」と意識し出すと、なにか見えてきます。
そして、誰かが誰かと絡んでいるのかが、はっきりしたときに映画が終わっていた。嫌〜。凄い映画だ。これほどまでに、手の込んだストーリーは、観ていても面白い。残るのは、怒り、哀しみ、憎しみ、孤独しかなかった。
サンドラ・ブロックやドン・チードルによる演技派俳優陣による飾りの無い演技は、現代アメリカ人の姿を見事に体現している点も見事でしたね。
映画によって語られる人種差別の今、映画本来の力を改めて感じる事が出来る素晴しい出来映えと私は思います。
善人も悪人も存在しない。あるのは、人種の違い、宗教、経済格差、銃、暴力。
動画とあらすじ
《ざっくりあらすじ》
クリスマスを間近に控えたロサンジェルス。黒人刑事グラハムとその同僚でヒスパニックの恋人リア。銃砲店で不当な差別に憤慨するペルシャ人の雑貨店経営者ファハド。
白人に敵意を抱く黒人青年アンソニーとピーター。地方検事のリックとその妻ジーン。差別主義者の白人警官ライアンと同僚のハンセン。
裕福な黒人夫婦キャメロンとクリスティン。やがて彼らの人生は思いがけない形で交錯、大きく狂い始める…。<all cinemaより>
尚、公式ホームページのでは、交通事故発生後の出来事を描いた映画であると思わせる表現があったそうですが、実際は、事故当日とその36時間前からの出来事を描いています。
作品データ
《キャスト》
出演:
サンドラ・ブロック
ドン・チードル
マット・ディロン
ジェニファー・エスポジート
《スタッフ》
監督:ポール・ハギス
脚本:ポール・ハギス、ボビー・モレスコ
製作総指揮:アンドリュー・ライマー、トム・ヌナン、ジャン・コルベリン、マリーナ・グラシック
編集:ヒューズ・ウィンボーン
撮影:J・マイケル・ミューロー
音楽:マーク・アイシャム
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