アドリブではなく、メロディーをたっぷり聴かせる!
こんなに才能があるのに、交通事故で20代で亡くなってしまったんですから。
ブラウニーは本当に凄いトランペッターですよ!
この人がいたからこそ、リー・モーガンが出てきたし、
その後のフレディ・ハバードたちにも「ラッパはこうして吹くんだ」ってことを示したんです。
この「ウィズ・ストリングス」じゃなくて、もっといいアルバムがあると思うんですけどね。
彼のプレーを聴きたくなったら、何故かこのアルバムになってしまいます。(笑)
この頃のジャズマンは若くして、ドラッグでボツるか、交通事故で亡くなっているんです。
当時は、ツアーで車を使うことが多かったという理由もあったと感じます。
クリフォード・ブラウン、スコット・ラファロ、ボブ・バーグなどは、交通事故で亡くなっています。
このアルバムもそうですが、「チャーリー・パーカー・ウィズ・ストリングス」も好きですね!
同じような雰囲気なので、ジャズを知らない人でも気心地よく聴けるように、そして聴きやすいように作られたのでしょう。
アドリブで聴かせるのではなく、メロディーをたっぷり歌い聴かせるという感じがします。
私は,このアルバムを聴いた人は、全てとは言いませんが、ムードミュージックみたいと思うかもしれません。
しかし、ジャズなんてそんな感じで聴けば良いのです。
『ウィズ・ストリングス』は、ジャズ入門編と言っても良いのです。
私は、仕事に疲れたときに、酒を飲みながら聴きますね。
ブラウニーのその他のアルバムでは『スタディ・イン・ブラウン』というのも有名な名盤があります。これも凄いです!
こういったスローバラードも旨く歌い上げられるし、速いフレーズを非の打ちどころなく吹くのも得意でなんです。
同じトランペッターでもマイルスとは違う方向性です。
ブラウニーは卓越したテクニックを持ち主であって、 マイルスとはまた全然違う魅力なんです。
トランペットを自分のものにしているというか、こうなると身体の一部ですよね。
マイルスが同じことをやっても、彼が前にいるわけですからね。かなわないわけです。
だって、マイルスはテクニック無いんですよ!
ブラウニーは、ラッパの先駆者でしたね、ほんと!
Track listing
01 Yesterdays /イエスタデイズ
《パーソナル》
リッチー・パウエル(p)
バリー・ガルブレイス (g)
ジョージ・モロウ (b)
ニール・ヘフティ (arr, cond) & ストリングス
1955年1月18日~20日録音
品番:UCCU-99027(EmArcy)
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■出生名 ■出生・出生地・死没 クリフォード・ブラウンClifford Brown 1930年10月30日 アメリカ合衆国 デラウェア州ウィルミントン1956年6月26日死去(25歳) ■楽器・活動期間 ■レーベル トラ …